東芝セミコンダクター&ストレージ社の外付け型ポータブルHDD「CANVIO for PC」シリーズに、USB 3.0対応で1.5TBモデルの「HDTC615」が登場した。大きな特徴は、Mac OS X専用のNTFSドライバを同梱していること。Mac OS X環境でSSD搭載のMacBook/MacBook Proを使っている人には、特に注目してほしい製品だ。さっそくMacBook Proで試してみた。
東芝の外付け型ポータブルHDD、CANVIO for PCシリーズの1.5TBモデル「HDTC615」。本体カラーとして、ブラック(HDTC615JK3B1)とホワイト(HDTC615JW3B1)を用意。試用に使ったMacBook Proは、15型のRetinaディスプレイモデル(MC975J/A) |
MacBook/MacBook Proだけでなく、Windows搭載のノートPCでも、最近はメインのストレージにSSDを採用した製品が増えている。高速で静音、耐衝撃性と、SSDの利点は今さら言うまでもないが、HDDと比べて容量がどうしても少なくなってしまう。SSDの容量不足を補うために、外付け型のポータブルHDDを使っている人、または導入を考えている人は多いと思う。
そこで今回のHDTC615だが、冒頭の通り、Mac OS X専用のNTFSドライバ「NTFS for Mac」を同梱している。Mac OS X環境とWindows環境が混在していても、どちらの環境でもすぐに利用できるので便利だ。また、容量は1.5TBと、SSDの容量不足を解消するのに十分であり、インタフェースが高速なUSB 3.0対応なのもポイントだろう(ケーブル付属)。
HDTC615は、東芝製の2.5インチHDDを採用し、本体サイズもW79×D119mm×H16.5mmとコンパクト。標準的なスマートフォンより一回りほど、厚みがあって幅広いという印象だ。ACアダプタが不要のUSBバスパワー駆動なので、収納や持ち運びにも便利。ファンレスのため、騒音と呼べるような駆動音はほとんど感じない。本体はNTFSでフォーマット済みのため、Windowsなら購入後そのまま接続して利用できる。なお、Windows向けのシステムバックアップ&リカバリソフト「Nero BackItUp & Burn Essentials」のほか、動画作成ソフト「muvee Reveal」の体験版が収録されている。
Mac OS X専用NTFSドライバ「NTFS for Mac」を試す
Windowsだけでなく、Mac OS Xも利用しているというユーザーに便利なのが、同梱の「NTFS for Mac」ドライバだ。Mac OS Xにインストールすることで、NTFSフォーマット(出荷時)されたHDTC615を読み書きできるようになる。
1台のHDDをWindowsとMac OS Xで相互運用するには、これまでFAT32でフォーマットするのが一般的だったが、4GB以上のファイルを扱えないという不自由がある。NTFSならこうした制約がなくなり、大容量のコンテンツを同じ領域で自在に扱えるわけだ。
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