社内学習の費用対効果を可視化し、より効果的な人事育成へとつなげる

ユーザーがSuccessFactors Learningにアクセスするとホーム画面が表示される。そこには、そのユーザーのカリキュラムのTO DOリストや検索画面などが用意されている。TO DOリストには、コンテンツごとに、締切日まで何日あるか、締切日から何日超過しているかといった情報や、「進行中」「利用可能」「要登録」など、現状のステータスも示されている。

SuccessFactors Learningのホーム画面。TO-DOリスト(画面の左カラム)やカリキュラム(画面の右カラム)などが一覧できる

そして、アサインされたカリキュラムの内容を確認したり、コンテンツの獲得状況やコンピテンシーに応じてやらなければならない学習内容を提示したりすることもできるのである。

カリキュラムの詳細画面

コンピテンシーの指標も表示される

部下の受講状況も一目で把握できる

また、SuccessFactors Learningはさまざまな自動化機能によって人事部門や情報システム部門の負荷低減も実現している。自動化の内容は、ユーザー情報やカリキュラム情報の自動インポート、申込み状況や進捗状況の自動レポート、キャンセル待ちの自動化処理などだ。販売パートナーに有難い機能として、有償コースの請求書作成やキャンセル費用計算の自動化もある。

SuccessFactors Learningの管理者トップ画面

さまざまな方法で受講ユーザーやコンテンツを絞り込むことが可能

各種レポートを自動生成することもできる

学習効果の指標や分析ツールが提供されているので、学習の成果についての検証可能なROIを提示できるようになる。これにより、企業内学習や人材開発に関する社内の理解を得やすくなるのだ。

「指標の明確化や達成状況の把握によって投資対効果がはっきりするようになれば、社員教育の継続的な改善プロセスを回し、人材力を向上し続けることができるだろう」(森氏)

さらに、サクセスファクターズが提供する社内SNSソリューション「Jam」との連携によってソーシャルラーニングも行えるのもSuccessFactors Learningならではの優位性だ。SNSのメンバー同士で教え合ったり、ある課題についてのプロが指導することなどで、時間あたりの学習効果の飛躍的な向上が見込めるのである。

Jamの画面。こちらのサービスと連携して教え合うこともできる

検索に関してもJamとの連携が可能だ。SuccessFactors Learningのホーム画面から、Jam上の教材コンテンツや、資料、コメントも参照することが可能だ。

「LMS上のフォーマルなコンテンツだけではなく、SNS上にあるインフォーマルなナレッジも同時に共有できるようにすることで、企業独自の文化も吸収していける」と、鈴木氏は効果を強調する。

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これまで見てきた通り、SuccessFactors Learningは、クラウドサービスとしてコストを抑えて利用できる上に、運用側の負担低減やエンドユーザーの効率的なスキル向上を実現するソリューションとなっている。これからの厳しいビジネス環境を見据えて自社の人材戦略を練っている方々であれば、サクセスファクターズジャパンのWebサイトを一度ご訪問いただき、大いにヒントをつかんでいただきたい。