グローバル化の進展でビジネスでの競争がますます激化する現在では、企業の生産性を上げ、そして成長を促すような人材を育成する社内教育への注目度が高まっている。
例えば、事業再編や企業買収を考えてほしい。組織としてのパフォーマンスを素早く上げるためには、従業員に企業風土を理解させたうえで、個々の能力を高めていく必要がある。このプロセスには社内教育が不可欠。教育をおろそかにしたために、意思統一が図れず、事業拡大を果たせなかった企業は枚挙にいとまがない。
しかし、教育は投資が難しいのもまた事実である。効果を測るのが難しいため、適正な投資額を割り出せず、二の足を踏んでいる企業も少なくないのではないか。
そこで、ぜひご検討いただきたいのが、サクセスファクターズジャパンが提供するLearning Management System(LMS)「SuccessFactors Learning」である。以下、その特徴を簡単にお伝えしよう。
タレントマネジメントベンダーが提供するLMS
サクセスファクターズジャパン 営業本部 第二営業部 部長 森太郎氏 |
サクセスファクターズジャパンは、米カリフォルニア州サンマテオに本社を構えるSuccessfactorsの日本法人。Successfactorsは2001年に設立された企業で、従業員のタレントマネジメント(目標/評価や能力把握など)を実現するSaaS「SuccessFactors Business Execution スイート」が世界中で利用されている。グローバルで3500社、1500万人のユーザーを抱え、企業向けSaaSの提供企業としてトップクラスの実績を誇る。
同社を巡っては、タレントマネジメント専業ベンダーとしてスタートし、クラウド一筋で10年間発展を続けてきた実績をSAPが高く評価。昨年12月に34億ドルでの買収に踏み切った。今年2月に買収作業が完了し、すでにSAP傘下の企業となっているが、現在も独立してクラウド事業を展開している。
サクセスファクターズジャパンでは、タレントマネジメントを軸にさまざまなソリューションを提供しているが、その中で人材育成の役割を担うのが「SuccessFactors Learning」である。SuccessFactors Learningは、SuccessFactorsが買収した旧Plateauが開発したシステム。Plateauは、日本国内には支社が無かったためにそれほど認知度は高くないものの、調査会社の米GartnerがLMSのトップ3ベンダーに位置づけるなど、海外での認知度は非常に高く、多くの企業からその優れた機能が評価されている。
「PlateauのLMSが非常に優れていることを知っている一部の国内ベンダーやコンサルティング会社からは、『ぜひ使いたい』という要望がずっと高かった」と、サクセスファクターズジャパン 営業本部 第二営業部の部長 森太郎氏は、かなり以前からSuccessFactors Learningの日本市場登場が待望されていた事実を明かす。
必要な機能を選択して自社に最適なLMSに
では、SuccessFactors Learningの具体的な内容を見ていこう。
サクセスファクターズジャパン シニアソリューションズコンサルタント 鈴木康弘氏 |
SaaS(Software as a Service)として提供されるSuccessFactors Learningは、前述のとおり、タレントマネジメントと密に連携したeラーニング環境である。
例えばカリキュラムのアサインにしても、タレントマネジメントと連携することでその実行者や実行シーンも大幅に拡がる。人事部門がアサインする場合であれば、社員の入社年次に応じたカリキュラムを組んだり、教材コンテンツのカタログから検索して社員に適用したりすることができるだろう。また、上長やプロジェクトのメンバーなどが、パフォーマンスレビューの際に話しながらリアルタイムでカリキュラムを組むといったことなども行えるのである。
料金体系は、ユーザー企業が使いたい機能を選択し、その内容とユーザー数に応じて課金される仕組みとなっている。
「人材の見える化や目標評価など、お客様のプロジェクトごとに必要な機能を選択していただければ、最大限の効果を発揮するための仕組みは整っていると自負している」(森氏)
教材コンテンツについても、独自に作成して使用するのはもちろんのこと、サクセスファクターズがジャンルごとに用意したコンテンツを月額利用することも可能だ。
「最初の年は、既存のライブラリーから自社のニーズに合うものを導入してみて、2年目からはその効果を確認しながら独自のコンテンツを開発していくといったことも可能。タレントマネジメントとの連携により各ユーザーの現在の能力や各コンテンツの教育効果を把握できるので、次のステップに必要な能力を定め、それにあった講座を受講するというかたちでスパイラルアップのフローに持ち込むことが可能だ」とサクセスファクターズジャパンのシニアソリューションズコンサルタント 鈴木康弘氏は、自信を見せる。
このライブラリー化されたコンテンツは、「Content-as-a-Service(iContent)」という共有コンテンツサービスとして提供されており、自社ではキャッチアップするのが難しい、幅広いジャンルかつ最新の内容のコンテンツが揃っている。