関西人のソウルフードと言えばたこ焼き、お好み焼き!! 週に1度は粉もんとソースを口にしないと気が済まないと言われるほどである。そんな関西人はなんと、たこ焼きやお好み焼きをおかずにご飯を食べるらしい。関西圏以外では考えられないこの文化、事実なのか果たして都市伝説なのかを検証する。
粉もん大好き関西人はご飯もお好き?
早速、聞き込みアンケートを心斎橋商店街で敢行。男性にはブルーシール、女性にはレッドシールを貼ってもらう。開始30分でシールは10枚を超えた。やっぱり大阪は非常にノリの良い街だ。YES派の皆さんは当たり前と言わんばかりに、YESにシールを貼っていく。
お好み焼き店に訪れていた東大阪在住のリサさんとシンちゃんは、「もちろんYESですよ!」と元気いっぱいにコメントしてくれた。「お店でお好み焼きを食べていてもご飯が欲しくなるし、家でもご飯とお好み焼きを食べるのは当たり前とのこと。逆に、ご飯と食べませんか?」と質問されてしまった。
取材を続けていくうちに、東京から出張で大阪を訪れたという男性2人組みに話を聞くことができた。一人目の男性の答えはNO! 「え! お好み焼きとご飯!?」と半ば驚きながらNOにシールを貼ってくれた。「お好み焼きとご飯ってホントに食べるんですか! 関西の人があまり納豆とご飯を好まないのと同じ感覚なのかな」とコメント。二人目の男性の答えもNO! 「お好み焼きとは厳しいけど、焼きそばとなら全然ご飯と食べられます」とのことだった。
買い物帰りの女性2人組み、西淀川在住のぶー子さん、キャサさんは共にYES! 「普通に家でお好み焼き作ったときに食べますよ」「お好み焼きとご飯の組み合わせは当たり前です!」という。
駐車場の警備をしていた男性もYES!「ローカルフードなので本当によく食べるし、天王寺界隈ではお好み焼きを頼んだら、ご飯とおみそ汁がサービスでついてて当たり前っていう店も結構多いですよ」とのこと。
今夜のご飯はお好み焼き定食
そして、取材も終盤に差し掛かったころ、ある女性から超有力情報が! 「今夜の晩御飯がお好み焼き定食なんですが」。なんという偶然だろうか! 早速、お家へお邪魔させていただき、噂のお好み焼き定食を見せてもらった。
大阪府在住の神樂くん一家。今夜の晩御飯はお好み焼きにご飯、そして赤だし。これこそがお好み焼き定食だ!
話を聞くと、お好み焼きにご飯は当たり前だという。こちらのお宅で調査終了。
結果はYES:女性9名 男性13名の計22名、NO:女性5名 男性5名の計10名。倍以上の数でYESが圧勝した。ただし今回の調査では、たこ焼きとご飯を食べると言う人は見つけることができなかった。
お好み焼き店の90%以上が肯定
関西の有名お好み焼き店に聞き込み調査したところ、なんと90%以上がごはんをメニューに置いており、お好み焼きとご飯を食べる人を見たことがあるとのこと。さらにお昼時になると、お好み焼きにご飯やおみそ汁をつけたお好み焼き定食を出しているお店も多く存在するということが分かった。しかし対照的に、たこ焼き店に聞き込み調査したところ、たこ焼きとご飯は食べないと思うとの回答が圧倒的。
最終調査結果は「お好み焼きとご飯は食べる、しかしたこ焼きとは食べない」。シャキシャキしたキャベツの歯ごたえを残す、もっちりした生地にたっぷりのソースがかかったお好み焼きはご飯のおかずになりうるのだ。関西に根強く残る粉もん文化、関西を訪れた際はぜひ「おばちゃん、お好み焼き定食ちょうだい」と威勢よく注文してほしい。
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