韓国Samsung Electronicsは6日(現地時間)、同社のスタイラス付属タブレット製品の新版「GALAXY Note 10.1」を8月より世界各国で販売開始すると発表した。Sペンと呼ばれる感圧センサーに対応したスタイラスをサポートする点が特徴で、従来のNoteシリーズの5インチサイズから、一気に10.1インチまでディスプレイサイズを拡大している。
GALAXY Note 10.1は今年2月にスペインのバルセロナで開催されたMobile World Congressで発表されたもので、今回はその発売アナウンスが正式に行われた形となる。既存のGALAXY Noteと比べ、ディスプレイサイズが5.3インチから10.1インチへと拡大される一方で、解像度はWXGA (1280×800ピクセル)と変化ない。だが従来バージョンで1.4GHzのデュアルコアだったプロセッサは、Exynos系列の1.4GHzクァッドコアへと強化されており、Android OSのバージョンもGingerbreadではなく、当初から4.0 "Ice Cream Sandwich"を搭載して登場する。
そのほか詳細スペックは、搭載メモリが2GBで、ストレージ容量は16/32/64GBの3種類のバリエーションが存在し、microSD経由で最大64GBまで容量を追加できる。カメラは背面がLEDフラッシュ対応の500万画素で、正面が190万画素のものを採用する。ネットワークはBluetooth 4.0に、2.4/5GHz両対応のIEEE 802.11a/b/g/nをサポートする。Wi-Fi Directやチャネルボンディングにも対応する。このほかIR通信用のLEDを搭載するほか、加速度センサー、デジタルコンパス、光量センサー、ジャイロスコープといった各種センサーに対応する。サイズは262×180×8.9ミリメートルで、重量は600グラム(3G版)となる。バッテリは7000mAhの大容量のものを採用する。
製品バリエーションは対応ネットワークに応じて3種類のものが存在し、Wi-Fiオンリー、またはWi-Fiに加えてHSPA+をサポートしたもの、そしてLTE版だ。ただし、LTE版は今年末以降の提供となる。8月中のローンチが予告されているのは韓国、ドイツ、米国、英国の4ヶ国で、残りは順次提供がスタートするとSamsungでは説明する。なお、米国では米ニューヨーク市内で8月15日にローンチイベントが予告されており、翌16日より順次出荷が開始されるという話がある。また教育コンテンツライブラリの「Learning Hub」の提供も8月より順次開始が予告されており、まず韓国、英国、フランス、ドイツ、伊太利亜、スペイン、中国、シンガポールでの提供が行われ、年末までに順次20ヶ国へと対象を拡大することになる。