東芝ホームアプライアンスは8月8日、サイクロン式クリーナー「TORNEO(トルネオ) V VC-SG512」「同VC-SG412」「同VC-S312」、「TORNEO W VC-SG712」を発表した。発売日は9月10日で価格はオープン。

推定市場価格は、VC-SG512が8万円前後、VC-SG412が7万円前後、VC-S312が6万円前後、VC-SG712が9万円前後となっている。

新開発の「バーティカルトルネードシステム」を採用する「トルネオ V」シリーズ

写真上段が「TORNEO(トルネオ) V VC-SG512」、下段左が「VC-SG412」、下段右が「VC-S312」

従来のサイクロン式クリーナーでは、ゴミと排気を分離するのにプリーツフィルターを用い、フィルターの目詰まりを防ぐために自動クリーニング機構が設けられていた。これに対して、「トルネオ V」シリーズは新開発の「バーティカルトルネードシステム」を採用。

これは、12気筒の遠心分離機構とダストカップを一体化したもの。この機構の採用により、綿ゴミのような大きなゴミから、微細なゴミまで99.9%の分離が可能となった。

さらに、12気筒サイクロンや高効率モーターの採用により、本体を小型軽量化することにも成功。従来モデル「VC-CG511X」と比べて1.6kgも軽い、3.3kgという本体重量を実現した(3モデル共通)。また、ヘッドや延長管にカーボン素材を採用。本体とヘッド、ホース等を合わせた標準重量も約4.7kgと軽くなっている。

軽量化に加えて、パワーヘッドに強力なモーターを採用したことで、ヘッドの自走性が向上。床への抵抗が少なくなり、清掃時に手に掛かる負担が従来より小さくなっている。

主な仕様は3モデル共通で、吸込仕事率が200W、消費電力が850W、運転音が64dB、集じん容積が0.4L、フィルターがゼオライトフィルターとフラボノイドフィルターとなっている。本体サイズはW220×D322×H267mm、本体重量は3.3kgだ。

その他、VC-SG512とVC-SG412には、ゴミの有無を検知する「ゴミ残しまセンサー」が搭載されており、VC-SG412とVC-S312の付属品がすき間ノズルとお手入れブラシのみなのに対し、VC-SG512には伸縮ロングノズルや布団用ブラシなども付属する。

ダブル分離サイクロン方式の「トルネオ W VC-SG712」

「TORNEO W VC-SG712」

トルネオ W VC-SG712は、ダブル分離サイクロン方式のサイクロン式クリーナー。大きめのゴミと空気を分離する「デュアルトルネードシステム」と、ミクロのゴミと空気を分離する「ミクロトルネードシステム」の2つのシステムで2段階のゴミ分離を行う。微細なゴミを99.8%分離することが可能で、分離した微細ゴミはUV除菌ライトにより除菌が行われる。

VC-SG712も、新開発カーボン素材の延長管やイオンカーボンヘッドを採用。従来モデル「VC-SG711」より0.3kg軽い6.1kgという標準重量を実現した。

主な仕様は、吸込仕事率が200W、消費電力が850W、運転音が57dB、集じん容積が0.4Lフィルターがクリーンフィルターとなっている。VC-SG512などと同様にゴミ残しまセンサーも搭載する。

本体サイズはW268×D410×H280mm、本体重量は6.1kgとなっている。

「トルネオ V」の「V」が示すのは「価値のある(Value)」「勝利(Victory)」

東芝ホームアプライアンス株式会社 石渡敏郎 取締役社長

同日に開催された報道関係者向けの発表会で登壇した、同社取締役社長・石渡敏郎氏は「『トルネオ V』シリーズの『V』は『バーティカルトルネードシステム』のVというだけでなく、お客様にとってより価値のあるものをという意味の『Value』、競合他社に打ち勝つという意味の『Victory』を意識して付けた」と語った。その上で、「今までのサイクロン式クリーナーとはカテゴリーの違う商品となっている」と自身を窺わせた。