東芝セミコンダクター&ストレージ社は8日、デスクトップPCやHDDレコーダーなどのコンシューマ機器向けに、最大容量3TBのモデルを含む内蔵型3.5型SATA HDDの新製品を発表した。ディスク回転数と容量の違いにより全12モデルを用意。8月下旬より量産を開始する。

「DT01ACA」シリーズ

ウエスタンデジタル社から買収した製造設備を活用して生産される、3.5型SATA HDDの新モデル。資産取引完了後から開始した250GB~1TBのラインナップに加えて、1.5TB/2TB/3TBのモデルが追加される。

「DT01ACA」シリーズと「DT01ACAV」シリーズは、ディスク回転数が7,200rpmの高性能モデル。通常より騒音を抑える「静音シークモード」を搭載し、ディスク×3枚のモデルで約1dB、2枚のモデルで約2dBの静音効果があるとしている。待機時に自動でディスクの回転を落とす機能もオプションで設定可能。そのほか、インタフェースはSATA 3.0、バッファ容量は64MB。本体サイズはW101.6×D147×H26.1mm、重量は680g。

ディスク回転数を5,700~5,940回転にした低消費電力モデル「DT01ABA」シリーズと「DT01ABAV」シリーズは、7,200回転モデルに比べて約19~25%の低消費電力を実現している。バッファ容量は32MBで、インタフェースと本体サイズ、重量は共通。

現在のところ、全モデルともB to BなどのOEM向け製品として販売するため、一般リテール向けへの販売予定はないとしている。ラインナップの概要は下表の通り。

■コンシューマ製品向け3.5型HDD 7,200rpmモデル仕様
型名 記憶容量 消費電力(リード/ライト) 消費電力(アイドル) 騒音(アイドル時) 騒音(シーク時) 用途
DT01ACA300 3TB 6.4W 5.2W 27dB 28dB デスクトップPCなど
DT01ACA200 2TB 6.4W 5.2W 27dB 28dB デスクトップPCなど
DT01ACA150 1.5TB 5.8W 4.4W 25dB 26dB デスクトップPCなど
DT01ACA300V 3TB 6.4W 5.2W 27dB 28dB HDDレコーダーなど
DT01ACA200V 2TB 6.4W 5.2W 27dB 28dB HDDレコーダーなど
DT01ACA150V 1.5TB 5.8W 4.4W 25dB 26dB HDDレコーダーなど
■コンシューマ製品向け3.5型HDD 低消費電力モデル仕様
型名 記憶容量 ディスク回転数 消費電力(リード/ライト) 消費電力(アイドル) 騒音(アイドル時) 騒音(シーク時) 用途
DT01ABA300 3TB 5,940rpm 5.4W 4.2W 24dB 24dB デスクトップPCなど
DT01ABA200 2TB 5,700rpm 4.7W 3.3W 22dB 22dB デスクトップPCなど
DT01ABA150 1.5TB 5,700rpm 4.7W 3.3W 22dB 22dB デスクトップPCなど
DT01ABA300V 3TB 5,940rpm 5.4W 4.2W 24dB - HDDレコーダーなど
DT01ABA200V 2TB 5,700rpm 4.7W 3.3W 22dB - HDDレコーダーなど
DT01ABA150V 1.5TB 5,700rpm 4.7W 4.3W 22dB - HDDレコーダーなど