英ITVで放送されているリアリティ音楽オーディション番組『Xファクター』が、新シーズンでマイケル・ジャクソンやエイミー・ワインハウス、エルヴィス・プレスリーらをホログラムで登場する可能性があるという。
英ザ・サン紙の報道によれば、同番組のプロデューサー陣は、番組をより良いものにするため、出場者たちがマイケルやエイミーといった故人のスターたちとデュエットできる企画を検討。今年3月にはサイモン・コーウェルが視聴率の低下と新しい審査員陣の選考で批判を浴びたことから同番組を終了させるとも噂されており、続く6月には番組を製作するITV自体が同番組に頼りすぎているという理由で番組終了を検討しているとも報道されていた。
しかし、番組の製作陣は挽回の可能性をいまだ探っており、セリーヌ・ディオンがスティーヴィー・ワンダーのホログラムと共演したことに同番組のトップであるリチャード・ホロウェイがインスピレーションを受けているとある関係者が明かしている。
「『Xファクター』は常に向上し続けなければならず、観客をあっと言わせる手段としてホログラムを使うことを検討しているんです。エルヴィスやエイミー・ワインハウスがグランドファイナルに出場していることを考えてみてください。素晴らしいTV番組となり、出場者にとってもすごい体験になるでしょうね。ホログラムのテクノロジーはすでにいくつかの大イベントで活用されてきました。『Xファクター』のファイナルステージはそれに相応しい場所。番組トップのリチャード・ホロウェイが、ホログラムのスティーヴィー・ワンダーとセリーヌ・ディオンが共演しているのを昨年見て、そのアイデアを思いついたようです」
今年4月15日のコーチェラ・フェスティバルにて、没後15年の2パックをドクター・ドレーとスヌープ・ドッグがホログラムで復活させて以来、ジミ・ヘンドリックス、マーヴィン・ゲイ、ジム・モリソンなどもホログラムでステージに登場する案が出てきており、最近にはエイミーの父ミッチ・ワインハウスも娘の音楽的偉業を継続させる手段としてホログラムが最適だとも語っていた。
そんな『Xファクター』は現在、新シーズンへ向けてのオーディションの真っ最中で、ケリー・ローランドの後任としてニコール・シャージンガーが新審査員として起用されている。
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