ポルシェ ジャパンはこのほど、「911カレラ S」を30PSパワーアップするパワーキットを発表した。0-100km/h加速が0.1秒の短縮、最高速度は4km/hのアップになるという。

「911カレラ S」

新型の「911カレラ S」は昨年末に日本での受注が始まったばかりのニューモデルで、3.8リットルの水平対向6気筒エンジンを搭載し、最高出力はNAでありながら400PSを誇る。この「911カレラ S」向けに登場したパワーキットは単一のパーツではなくメーカーの手によるエンジンチューニングのセットメニューといえる。

エンジンはカムシャフトとシリンダーヘッドが変更され、共鳴フラップ付きのまったく新しい可変共鳴吸気システムが装備される。排気系も手が入っており、独立したスタイリングを持つ2組の排気管が装備され、ボタン操作で2つの排気ラインが結合されるしくみになっているという。その他、冷却の強化のためにセンターラジエターが追加され、ハードなエンジンマウントやスポーツクロノパッケージもパワーキットに含まれる。

パワーキットによりエンジンパワーは430PSへと30PSもアップし、0-100km/h加速はPDKの場合4.1秒から4.0秒へと0.1秒短縮する。しかも驚くべきことに、これだけのパワーアップをはたしていても、燃費はまったく変化がないという。なお、このパワーキットの日本での発売時期や価格については、まだ発表されていない。