博報堂生活総合研究所は、2012年8月の生活者の消費に対する意欲を尋ねた「消費意欲指数」と、購入したいモノ・サービスの有無を尋ねた「欲しいモノ・サービス」の2つの調査結果を分析した「消費ショートレポート」を発表。ともに先月よりも減少していることが分かった。

調査は2012年7月5日~9日に、首都40km圏、名古屋40km圏、阪神30km圏に住む20歳から69歳までの男女1,500サンプルを対象にインターネットで実施した。「消費意欲(モノを買いたい、サービスを利用したいという欲求)が最高に高まった状態を100点とすると、あなたの8月の消費意欲は何点ぐらいですか?」という質問の平均値は52.4点だった。

8月の消費意欲指数は52.4点で、先月の54.6点より2.2点減少。男女別では男性が先月比0.1点減少の50.9点、女性が4.2点減少の54.0点だった。先月まで減少傾向にあった「欲しいものがない」という人が再び増加したことに加え、「暑さのせいで消費意欲が下がる」という声も目立つ。女性は調査開始以来初の減少で、8月の全体の指数を下げた原因となった。

男女とも消費意欲は減少している

また、「欲しいモノ・サービスがある」と答えた人は男女とも大幅に減少しており、先月よりも7.9ポイント減少の31.1%。男女別では男性が先月比5.8ポイント減少の30.3%で、女性は10.0ポイント減少の32.0%だった。「欲しいモノ」を具体的にみると、20代、30代では「服」が多く挙げられているが、その数は先月よりも少なくなっている。女性は先月に比べファッション関連のモノを挙げる人が大幅に減っているのが目立つ。「欲しいサービス」では「旅行」が20代から40代で先月より増加したものの、全体の数値を押しあげるまでには至らないようだ。

欲しいモノ・サービスについても男女とも減少

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