徹底検証! 「しゃべってコンシェル」の底力

NTTドコモが提供している「しゃべってコンシェル」は、スマートフォンに話しかけることで簡単に情報を調べたり、端末機能を利用できる音声エージェントサービスだ。Android 2.2以上を搭載したドコモのスマートフォンで利用することができる。

電話をかけたい相手の名前を言うだけで、端末の連絡先から電話番号を表示して発信できたり、「メール」というだけでメール作成画面を開けたりと、少ない画面タッチで快適に端末を操作できるのはもちろんだが、「日本で一番高い山は何? 」と尋ねると「富士山」と答えるなど、インターネット上の情報から正しい回答を探して教えてくれるのもポイント。

さらに、今年も地区大会から続々と出場校が決まってきている「高校生クイズ」の番組の問題を、「しゃべってコンシェル」に聞かせて答えさせるネット動画なども公開されていている( http://www.youtube.com/watch?v=Lv12WwBp1EI )。本動画では、「ミケランジェロの代表作といえば? 」という問題に「最後の審判」という正しい解答を導き出している様子が伺えた。全国屈指の秀才たちを苦しめた問題を、「しゃべってコンシェル」が回答していく様は爽快である。

このように、優れた知識検索機能にも注目をおき、今回、仕事やプライベートなど、さまざまな場面を想定して「しゃべってコンシェル」に話しかけてみた。本サービスの精度に感心させられるものから、ちょっと面白いものまで、多種多様な答えが返ってきたので紹介しよう。

ビジネス編

まずは、「しゃべってコンシェル」のお手並み拝見といったところで、「羽田空港への行き方は? 」と聞いてみた。すると、現在地の最寄り駅から羽田空港までの乗換検索の結果が一発で表示されて上々の出足。続いて、「錦糸町までの終電」と話しかけると、今度は終電での乗換検索の結果が表示された。出発駅を入力する必要なく、目的駅をしゃべるだけで乗換検索できるのはとても便利で、外回りの多いビジネスマンなどは、とりわけ重宝することだろう。

次に、カレンダーにスケジュールを登録する目的で、「水曜日5時から打ち合わせ」と話しかけてみた。すると、次の水曜日の日付と、時間に「5時」を自動で設定したスケジュール登録画面が表示された。意図としては「午後5時」を設定したいところだったが、午前5時と判断されたようだ。もちろん、時間の項目をタップすれば手動で時間を変更可能で、[作成完了]ボタンを押せば、スケジュールをカレンダーに登録できる。手動での変更をしたくない場合には、「午後5時」や「17時」と言ったほうが良さそうだ。

「しゃべってコンシェル」に「アラーム」と話しかければ、アラームの設定画面が表示され、すばやくアラームをセットできるが、少しアレンジして「二度寝しないように起こしてほしい」と話しかけてみた。すると、見事にアラーム設定画面が表示され、いろんな言い回しにも対応していることがわかった。アラーム設定画面では、再びマイクボタンを押して「明日7時」などと言えば、アラームの日時を変更することが可能。スケジュールやアラームも、本サービスに話しかけて快適に管理することができるだろう。