スクウェア・エニックスは2日、東京・渋谷の「SHIBUYA TSUTAYA」にて『ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン』(以下ドラクエX)の発売カウントダウンイベントを開催した。

早朝6:40スタートとなったイベントだが、6時前にはすでに100人近いファンが会場に集結。先頭の男性は前日の午前7:00から並んでおり、またここ「SHIBUYA TSUTAYA」以外にも多数の行列が確認されており、さすがは『ドラクエ』、国民的RPGと呼ばれる人気の高さを見せつけた。

イベント開始30分前の「SHIBUYA TSUTAYA」の様子。大勢のファンや報道陣が詰めかけた

『ドラクエX 目覚めし五つの種族 オンライン』は、『ドラクエ』シリーズ初となるオンラインRPG。日本中のプレイヤーが集うファンタジー世界を舞台に、壮大かつ感動的なストーリーが展開されていく。今回はシリーズ初となるパーティプレイが楽しめるほか、ゲームを中断して休めば休むほど、次回ゲームを再開時にモンスターを倒した際の獲得経験値、獲得ゴールドが倍増する「元気玉」システムや、ニンテンドー3DSとの連動機能といった、さまざまな新要素が用意されている。

最初に登壇したのは『ドラクエX』のプロデューサー、齊藤陽介氏、ゲームデザイナー堀井雄二氏。2人はスライムがプリントされた浴衣で登場し、来場者からは「ほしーい!」「かわいい!」といった声が飛び交う。最初のあいさつで堀井は「26年前に最初の『ドラクエ』が発売され今回で10作目。26年たってもこのようなイベントを開いていただき、非常にうれしいです」と喜びの表情を見せた。特別ゲストには、PVナレーションを担当した声優・ナレーターの福山潤氏も登場。第一声に「おはようございます!!」と、朝一とは思えない発声を響かせると、「CMやPVナレーションを担当しただけでも大役だったんですが、このようなイベントにも参加でき、大変光栄に思っております」と満面の笑みを見せた。

『ドラクエX』のプロデューサー齊藤陽介氏(写真左)と、ゲームデザイナーの堀井雄二氏

「みんなで作っていく『ドラクエ』の世界をお楽しみください」と話した堀井氏

齊藤氏は「開発スタッフが寝ずに、みなさんのお越しをお待ちしております」と熱く語る

突然の人気声優・福山潤の登場に会場からは大歓声、このサプライズに来場者も一気にヒートアップ

その後は3名によるトークショーへ。シリーズ初のオンライン専用ソフトということで、期待と不安が一杯だったという堀井氏と斉藤氏。しかし、齊藤氏は「もちろん期待の方が大きくて、名前は明かせませんが堀井と一緒に冒険することになるかと思います」と話し、両者も実際に『ドラクエX』をプレイすることを宣言。また、本作発売の感想を聞かれた福山は「いちユーザーとしても非常に楽しみ。実はナレーション時に『あ! こんなことができるんだ』と思いながら、冷静を装って台本を読んでいました」と収録時の様子を振り返り、さらに「(『ドラクエX内の』)プレイヤー名はそのうち明かすかもしれません」と発言すると、会場は「おおーっ!」という歓声が。また、福山氏はすでに本作のベータテストに参加してプレイ済みで「最初すごく緊張しちゃって、両手武器を買った後に盾を買ってしまい、その盾が使えず金欠に陥る失態をしてしまいました」と残念エピソードを語り、会場は笑いの渦に包まれていた。

ついに発売された『ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン』(USBメモリー同梱版)のパッケージ

また、今回特に注力した点について堀井氏は「オンラインと聞くと難しいというイメージがありますが、簡単でマニュアルを見なくても楽しめる作りになっています」、齊藤氏は「これまでの『ドラクエ』をプレイする感覚で遊べるのが最大の魅力」と、両者ともに自信を覗かせ、『ドラクエ』シリーズの初心者からコアなファンまで、すべてのプレイヤーが楽しめる作品だということをアピールした。

その後、ソフト販売開始の7:00に近づき、先着99名の一般ユーザーによる発売カウントダウンセレモニーが行われた。番号つきのスライム型のうちわを持ち、99版のうちわを持ったユーザーからカウントダウン。最後のラスト「1!!」の合図で、スライム型の紙ふぶきが会場に舞い、ソフトの販売はスタート。堀井・齋藤・福山との握手会なども行われ、大盛況のうちに本イベントは幕を閉じた。

昨日の19時から店頭前に並んでいたという先頭1番目の参加者と共に記念撮影。ちなみに彼は「魔法使い」の職業でプレイするとのこと

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