仕事に遊びに忙しい毎日だからこそ、お部屋はホッとくつろげて、疲れを癒せる場所であってほしい。でも、現実は片づけや掃除に手が回らず、散らかった部屋にますます疲れが溜まってしまう……。 なんてことはありませんか? 帰宅後の夜からのスタートでも、いつもスッキリなお部屋をキープする片づけと掃除のポイントをまとめました。

あなたの部屋がスッキリしていないのは、なぜ?

部屋が汚い。「じゃあ、掃除機をかけよう」と頑張っても、部屋がちっともキレイにならないことがあります。よく「片づけ」と「掃除」を同時にやろうとする人がいますが、部屋をスムーズにスッキリさせるためには、片づけてから掃除をするのがコツ。

例えば、床に落ちている本や洋服、テーブルの上のペットボトルやダイレクトメールなどが汚さの原因なら、掃除をしても意味がありません。片づけとは、モノをあるべき場所に戻し、整えること。掃除とは、汚れを落とすことです。

一生懸命掃除をしてもキレイにならないとなると、ますますやる気がなくなり、悪循環になりかねません。あなたの部屋が汚い原因は片付けなのか、掃除なのかを見極めましょう。

夜寝る前に「片づける」を習慣に

一人暮らしであれば、毎日はたきや掃除機を使わなければならないほど、部屋が汚れることはありません。重点を置きたいのは、掃除よりも片づけ。モノを出しっぱなしにしないことが大切です。

朝は何かと慌ただしく、モノをしまう間もなく出しっぱなしで出かけてしまうこともあるかもしれませんが、夜寝る前には必ずリセット。特に床とテーブルの上にはモノを残さないようにするだけで、朝目覚めたときの部屋の快適さが違います。

ちょこっと掃除で、いつもキレイをキープ

部屋が片づいた状態であれば、掃除をするのもラク。いちいちモノをどかしたり、またモノが邪魔になって汚れを取りきれなかったということも防げるため、手間や時間がぐんと減ります。

また、汚れは気づいたときに落とすのが一番。汚れがついてから時間が経てば経つほど落ちにくくなります。例えば、トイレなどの汚れは使ったついでに、さっと拭いておくようにすれば、あえて掃除の時間を作らなくても、いつもキレイな状態に。キッチンやお風呂なども、使ったついでに汚れを落としておきましょう。


執筆者プロフィール河野真希さん河野真希さん

一人暮らしアドバイザー。ウェブや雑誌など各種メディアで、料理や家事、インテリアなど、気持ちのいい暮らしを目指すライフスタイルを提案。著書に『ひとり暮らしの季節ごよみ』(祥伝社)、監修本に『頑張らなくても素敵に暮らせる「夜だけ家事」で快適シンプル生活(双葉社)』『はじめよう!気持ちのいい暮らし(PHP研究所)』などがある。河野真希オフィシャルサイト(http://kawano-maki.net/)