スペシャリストの人材紹介会社であるロバート・ウォルターズ・ジャパンは、営業・マーケティング職に焦点を当てた「2012年上半期転職市場調査」を発表した。

スペシャリストの人材紹介会社であるロバート・ウォルターズ・ジャパン

同調査によると、2012年の上半期は同職の転職希望者が転職市場に自信を持っていたのが特徴的で、実際に多くのバイリンガルやスペシャリストが転職を実現させた。

事実、カスタマー・リレーションシップ・マネジメント(顧客関係管理)、オンライン・マーケティング、そしてeコマースの経験を有するプロフェッショナルの場合、新規ポジション、後任ポジションともに、転職機会は豊富にあり、活発な転職市場が形成されたという。

一方企業側では、特に消費財企業が、新製品の発売の増加や競争が激しい環境下での販売促進強化の必要性から、マーケティングのスペシャリスト採用に関心を示したとのこと。

たとえば、高級小売り分野においては、消費意欲の盛り返しが追い風となり、小売り販売やマーチャンダイジング(商品政策)における採用需要につながった。また、ヘルスケア分野では企業の採用需要が旺盛。資質・能力のあるプロフェッショナルの場合、通常、2~3社から仕事のオファーがあり、10%アップの給与水準が提示されているという。

今後の見通しとして同社では、「消費財企業や小売り企業の間では、将来幹部としてリーダーシップを発揮できる、将来性の高いジュニア~ミッド・レベルの人材の需要増加が見込まれる」と分析。また、「海外への事業拡大や海外のベンダー企業との事業提携を目指す日本企業が増えているため、英語能力の必要性はさらに高まる」という。

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