7月30日、広島ブランドショップ「TAU(たう)」にて、広島県の観光プロモーション「おしい!広島県」と外食産業を展開するワタミのコラボレーション企画が発表された。これに伴い、広島県知事・湯崎英彦氏とワタミ取締役会長・渡邉美樹氏による対談を実施。同プロモーションで秘書を務めるタレントの杉原杏璃さんも駆けつけ、広島の「食」に関する魅力が語られた。

(左から)杉原秘書、渡邉会長、湯崎知事

本場から"おすみつき"をもらったタコで日本を元気に!

同県では、県産の美味しい食材を全国に広めるキャンペーンを展開している。同県産の食材を1つ以上使用し、名称に「おしい!」がついた"お(い)しい!"メニューを飲食店から募集中。応募した店舗すべてに、杉原秘書の水着ショットが掲載された夏のキャンペーンポスターをプレゼントするという(ただし、数に限りがある)。

「食べることは元気のもと」と湯崎知事。キャンペーンを通じて同県から日本を元気にしていきたいとし、日本を代表する飲食店チェーンを展開する同社に協力してもらえることは光栄だと語った。

今回のコラボレーション企画では、広島県産の「三原タコ」を使ったメニューが販売される。三原タコはタコの本場・明石市と"タコ対決"を繰り広げるなど、同県がブランド化に向けてプッシュしている食材のひとつだ。

杉原秘書から、明石市も三原タコを評価したと報告されると、「そこは"おすみつき"をいただいただよ」と湯崎知事。このこだわりの三原タコで、同県の魅力の真髄のひとつである「食」のプロモーションを図るという。

夏のキャンペーンでは参加店舗を募集中

ビールの広告のような仕上がりに「それが狙い」と湯崎知事

三原タコのおいしさの秘密は「筋トレ」にあり!?

キャンペーン活動などの報告に続き、湯崎知事と渡邉会長の対談が行われた。

都知事選にも立候補し、政治に関心の高い渡邉会長は、起業経験があり、官僚のこともわかっている湯崎知事に興味があるという。湯崎知事も志をもって運営している渡邉会長を尊敬していると、互いの印象を語りあった。

対談では、同企画で販売するメニューを発表。渡邉会長は、弾力があり、ジューシーな甘みが味わえる三原タコは、明石と同等の美味しさだと評価した。本当は刺身が一番だが、冷凍過程があるため、たこぶつが最良という。

メニュー開発にも自ら立ち会い、価格やボリュームなども決定したとのこと。モニターに映し出されたたこぶつを指し、「この上に乗った2個は私が追加したんですよ」とメニューに対するこだわりを熱く語った。

湯崎知事によれば、三原タコの美味しさは「筋トレ」にあるという。三原タコは潮流の速いところに生息しているので身がしまり、弾力のある歯ごたえが楽しめるそうだ。また、三原タコはエビやカニを食べて育つグルメな一面があり、その美味しさが身に染みていると魅力をアピールした。

「明石はブランドだから安く提供できないが、三原タコはいまだから安く提供できる。将来、もっと高くなるようにがんばらねば」と渡邉会長。地方が元気になるにはブランディングが必要であり、三原タコもブランディングしていきたいと語った。

これに対し湯崎知事は、「三原市の認知度は低く、そのなかで三原タコも知ってもらうことは相当努力が必要。この企画によってたくさんの方に食べてもらえ、目にするだけでもイメージアップにつながる」と、協力への感謝の意を述べた。

固い握手をかわす両氏

「寿司屋なら1,500円でだせる」と渡邉会長

全店舗で販売できない「おしい!」理由とは?

対談の終わりには杉原秘書が登場。渡邉会長に「キャンペーンポスターにメニューを書いてください」と依頼し、店舗にもポスターを貼ってほしいとお願いした。

また、同県特製の「おしい!ぼり」(おしぼり)も使用してほしいと依頼すると、渡邉会長は「おもしろいですね」と快諾。たこぶつとともに提供することを約束した。

両者のコラボレーションによって誕生した「お(い)しい!三原市産 たこぶつ」(418円)は、8月7日から和民9店舗、坐・和民13店舗で販売される。本当は全店で展開したかったが、水揚げ高の都合で22店舗限定になったとのこと。

渡邉会長は、「(TAUの)パイロットショップとしてワタミを使ってほしい」と語った。

ポスターに書かれたメニュー名は渡邉会長直筆

「おしい!ぼり」をアピールする杉原秘書

タコだけじゃない、広島の「おしい!」食材

同県の食に対するキャンペーンは、今後も続いていく。秋から冬にかけては広島県産レモンやカキをアピールするという。「ほかにもたくさん美味しい食材はあるので、おしい!委員会でも考えてほしい」と湯崎知事。

これを聞いた渡邉会長は、過去にお好み焼き屋を展開し、広島で勉強したというエピソードを披露した。そこで出合ったおたふくソースはいまでも使っているそうで、広島にはゆかりがあるという。

また、会場の下の階で販売されているレモンジェラードのおいしさについても言及し、広島のブランディングに役立ちたいと語った。

会見後には、たこぶつの試食が行われた。肉厚で弾力のある身は、かむほどにタコの甘みが口中に広がっていく。歯ごたえがありながらかみ切りやすく、コリコリした吸盤の食感も特徴だ。

「お(い)しい!三原市産 たこぶつ」(418円)

試食会には杉原秘書も飛び入り参加し、三原タコの魅力をアピールしていた。

"秘書っぽいポーズ"というリクエストに応える杉原秘書

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