俳優のケビン・コスナーが、1991年の主演作『ロビン・フッド』の収益配分を巡ってプロデューサーを訴えているという。
ケビンは、本作を製作したモーガン・クリーク・プロダクションから同作の収益を2年間支払われていないと主張し、ロサンゼルスで訴えを起こした。ただ、同社は『ロビン・フッド』の3億9,000万ドル(約300億円)という興行収入に対して、すでに4,000万ドル(約31億円)以上を支払っており、コスナー氏にとってはかなり良い条件だと主張している。
ロサンゼルス高等裁判所に提出された訴状で、同社を手厳しく非難したケビンは、以下の声明を残している。「いかなる俳優であれ、相応の利益を上げる素晴らしい映画に出演したいものです。ただ、出演した映画の成功に基づいた収益を、決められた時期に従って支払ってもらいたければ、モーガン・クリーク・プロダクションと一緒にビジネスをするのはやめたほうがよいでしょう」
またケビンは、同社が自身に収益を適切に配分すると約束したにも関わらず、年次報告のことになるとモーガン・クリーク・プロダクションは非協力的であり、同社は2004年から2009年にかけては報告が遅れ、さらに2010年から2011年の2年間は全く決算報告すら受けなかったと主張。
一方、同社のジェームズ・ロビンソンCEOは「なぜ22年後になってコスナー氏は我々の会計処理に関して文句をつけ、この件に関して我々のビジネスの邪魔をしようとするのでしょうか? 我々はすでにコスナー氏に4,000万ドル以上も支払っているのです。コスナー氏にとってはかなり良い条件のはずです。コスナー氏が他の出演した映画でどれほどの利益を得ているのかは知りませんが、我々は常にコスナー氏に誠意を持って対応してきたのです」と反論している。
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