日経BPコンサルティングは7月26日、「携帯電話・スマートフォン"個人利用"実態調査2012」の調査結果を発表した。同調査では、現在使用している携帯電話・スマートフォンについて、通話機能や料金体系、デザイン、機能、サービスなどの満足度を聞いている。
同調査は、全国携帯電話(PHSを含む)、スマートフォンの利用者に対し、6月22日から6月27日にかけてWebアンケート調査で実施され、全国の男女4,400人から全132項目に対して回答を得たもの。
携帯電話とスマートフォンの所有状況を尋ねたところ、「携帯電話(フィーチャーフォン)を1台だけ所有」している人が71.6%、「スマートフォンを1台だけ所有」している人が21.1%。携帯電話またはスマートフォンを組み合わせて2台所有する、いわゆる「2台持ちユーザー」が7.1%となった。
「2台持ちユーザー」の内訳は、「スマートフォンが主、携帯電話も利用」が最も多く45.0%、次いで「携帯電話の2台持ち」の29.1%だった。
スマートフォンの所有者のうち、少なくとも1台は所有している回答者は1,152人で、全体における割合は26.2%だった。同調査は性別と年代別の組み合わせで均等サンプリングしているため、総務省の人口統計と携帯電話の普及率などを考慮して国内の実態に合うように補正してスマートフォンの普及率を算出した。その結果、国内のスマートフォンの普及率は18.0%と推定されている。前回調査(2011年6月実施)では9.5%となっており、1年間でほぼ2倍に拡大している。
加えて、同調査では現在使用している携帯電話・スマートフォンの1台目と2台目を合わせた総合的な顧客満足度と、通話機能や料金体系、デザイン、機能、サービスなど27項目についての満足度を質問。それらのうち、「総合評価」、「通話品質」、「圏外の少なさ(どこでも使える/どこでもつながる)」、「本体価格」、「基本料金・通話料金」、「パケット代」の基本的な6項目についての満足度を指標化し、キャリア(通信事業者)別にレーダーチャートで表したものが下表となる。
主要4社の「総合評価」は、1位がKDDI(au)で20.5ポイント、2位がNTTドコモの17.2ポイントとなり、前回調査と順位は変わらなかった。前回調査では、両社の差は0.2ポイントとわずかだったが、今回調査では3.3ポイントとやや開いた。イー・モバイルはサンプル数が少なかったため、集計対象外とした。
個別の項目では、KDDI(au)が「本体価格」で1位、そのほかの4項目で2位となり、全体にわたって満足度が高かった。NTTドコモは、「通話品質」と「圏外の少なさ」が1位だったが、残りの3項目が4位だった。ソフトバンクは「通話品質」など5項目が3位だった。
前回調査からスマートフォンに限定した満足度も調査している。スマートフォンの「総合評価」は、1位がソフトバンクで25.7ポイント、2位がKDDI(au)で18.8ポイント、3位がNTTドコモで12.0ポイントだった。項目別では、「通話品質」「圏外の少なさ」のいずれもKDDI(au)が1位(サンプル数が1ケタだったイー・モバイル除く)。