富山県の黒部ダムでは観光放水が行われている。186mという日本一の高さを誇るダムからの放水は迫力満点だ。

黒部ダム迫力の放水(写真提供:信州・長野県観光協会)

扇沢駅からの長いトンネルを抜けると、そこには立山連峰が広がる。この大自然に囲まれた黒部ダムは、アーチ式ドーム越流型で、高さは186m、日本一の高さを誇る。

放水量は毎秒10立方メートル、貯水量は2億立方メートル。大型タンカーで換算すると1,000隻分となることから、そのスケールの大きさが想像できる。

ダム周辺には多くの散策コースが整備されており、ダム展望台、新展望広場、くろよん記念室、殉職者慰霊碑、黒部湖駅、黒部湖の遊覧船、自然の原生林を通る遊歩道、カンパのつり橋など、観光客を飽きさせることが無い。

また、「ふぉっとダム」と言うカメラがダム周辺2カ所に設置されており、ダムを背景にベストなビューポイントで撮影が出来る。A4サイズの大画面や四つ切シール、また携帯電話にダウンロードもできる機能付きだ。

ちなみに放水期間は2012年6月26日(火)~10月15日(月)まで。時間は6月26日~7月31日が6:00~17:30、8月1日~9月10日が6:30~17:00、9月11日~10月15日が7:00~16:30だ。

黒部周辺には観光地も多い。長野県の大町温泉は黒部ダムから一番近い温泉郷だ。また麓の安曇野の大王わさび農場は巨匠・黒沢明監督の映画「夢」のロケ地になった場所であり、昔の里の風景がそのまま残る。

大町市には四季演劇資料館があり、劇団四季の写真や舞台模型、大道具などの展示物が並ぶ。また、大町、安曇野地域には美術館や博物館も多く、大町山岳博物館、安曇野ちひろ美術館、碌山美術館、安曇野ジャンセン美術館、絵本美術館・森のおうち、大熊美術館などがあり、迫力あるダム放水を満喫した後には美しい絵画などで心を癒やすこともできる。

黒部ダムまでのアクセスは、車の場合、上信越自動車道 長野ICから→県道長野大町線→大町アルペンライン→扇沢→トロリーバス。

または長野自動車道・豊科ICから→北アルプスパノラマロード→大町アルペンライン→扇沢→トロリーバス。また、電車の場合はJR大糸線 信濃大町駅下車→路線バス(またはタクシー)→扇沢→トロリーバスとなる。

ダム展望台の標高は1,508m。大自然の迫力の中、夏とは思えない涼しい風を感じることができる。

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