じりじりと太陽が照りつける夏。夏の引越しは、食料品の腐敗、体力の消耗とほかの季節に比べ、引越し事情が少し異なります。夏の引越しを快適に行うための10のルールをご紹介します。

夏の引越しを快適に行うための10のルール

食料品の腐敗やカビ対策を講じよう。食べ物が腐りやすくなる温度は、30℃前後と言われています。夏の引越しは食料品の運搬方法を考えることが大切です。

1:冷蔵品・冷凍品は使い切る

夏は食料品が傷みやすい季節。特に、冷蔵庫に保存しているバター、牛乳、マヨネーズ、生鮮食品は、引越し前日までに使い切り、できるだけ運搬しないようにしましょう。

2:クーラーボックスを活用する

基本的に引越し業者は、生モノの運搬はしてくれません。どうしても運びたい時は、クーラーボックスや発砲スチロールに保冷剤を入れて自分で運搬するか、冷蔵・冷凍管理ができる宅配便を利用しましょう。

3:引越し挨拶品は食べ物を避ける

この時期、引越しの挨拶品として持参するものも食べ物は避け、タオルや石けんなどにしましょう。

4:洗濯物は洗っておく

引越し作業が忙しくて、洗濯が滞ってしまうことも少なくありません。しかし汚れた洗濯ものをそのまま運搬してしまうと、カビが生えてしまうことも。できるだけ洗濯をして、運ぶよう心がけましょう。

夏の引越しに役立つ“必需品”を準備しておこう

夏の引越しは室温が上昇。とにかく汗だくになってしまいます。そんな時に準備しておけば役立つ用品を挙げてみました。

5:タオル

通常引越しが行われる時間帯は、日中の暑い最中。作業する人たちの熱気とむっとした外気で、普段以上の汗をかいてしまいます。汗で手が滑って大切な荷物を壊してしまうことのないよう、タオルを多めに準備しておきましょう。また夏は、突然の夕立が降ってくることも。そんな時にも役立ちます。

6:古いカーテン

新居の部屋が直射日光にさらされていることも多いもの。多少寸法があわなくても旧居で使っていたカーテンを利用して、日光を遮断しましょう。エアコンの効きもよくなり、快適に過ごせます。

7:着替え、シャワーセット

新居への搬入作業が終わると、シャワーを浴びて一息つきたいことも。ボディーソープ、シャンプー、湯上りタオルをすぐに取り出せるよう準備しておくと便利です。

8:虫よけ剤、殺虫剤

荷物を搬入している間、新居の窓や扉は全開の状態。蚊や虫が室内に入ってきてしまいます。快適な睡眠を蚊に邪魔されないためにも、蚊取り線香や殺虫剤を用意しておきましょう。

体力を消耗しない工夫が肝心! 

夏の引越しで大敵となるのは暑さです。引越し準備で疲れが蓄積してしまうと、思わぬ事故を引き起こす原因となります。できるだけ体に負担をかけないように心がけましょう。

9:一日の作業量を決める

家具の解体、家電製品の配線取り外し、荷物の移動など……、引越しで最も体力を使うのが荷造りです。あらかじめ一日の作業量を決め、少しずつ作業を進めるようにしましょう。

10:扇風機を利用する

引越し先にエアコンを持っていく人は、前日に取り外し作業が行われるため、一時的にエアコンの利用ができなくなります。代用品として扇風機を利用すれば、暑さも和らぎます。

夏は一年の中でも最も疲れがたまりやすい季節。引越し中にケガや病気にならないよう、体を休めながら作業にあたりましょう。

執筆者プロフィール森 眞奈美さん
国内外あわせて計12回の引越しを経験。回数を経るごとに業者選び、梱包、段取りなどのコツを習得し、新生活を円滑に進める提案と共に情報発信し始めました。またAFPの資格も取得し、生活にかかるマネーの執筆活動も行っています。監修本に『ひとり暮らしの教科書 理想のお部屋に引っ越し編』(毎日コミュニケーションズ)がある。