富士フイルムは、広角25mm(35mmフィルム換算時)で光学20倍のズームレンズを搭載したコンパクトデジタルカメラ「FinePix F800EXR」を8月11日に発売する。価格はオープンで、店頭予想価格は40,000円前後。専用アプリで最大30枚までの画像をスマートフォン側に一括送信できることが特長。
「FinePix F800EXR」は、光学20倍ズームが可能な裏面照射型「EXR CMOSセンサー」を搭載。デジタルズームの超解像技術と組み合わせた場合、最大40倍までズームできる。また、無線LANを搭載し、新発表となるAndroid/iOS対応の無料アプリ「FUJIFILM Camera Application」(詳細は後述)経由で、撮影した画像をスマートフォンやタブレット端末に最大30枚送信できる「スマートフォン送信」機能を「FinePix F」シリーズで初めて搭載した。
主な撮影機能としては、「スマートフォン送信」機能のほか、コントラストと彩度を強調した「ポップカラー」やレトロな風合いの「トイカメラ」など6種類の撮影効果を楽しめる「アドバンストフィルター」機能を新搭載。また、適切な撮影シーンを103パターンの中から自動で判別する「プレミアムEXR AUTO」も前モデルに引き続き搭載する。
写真共有機能では「FUJIFILM Camera Application」のほか、高速赤外線通信(IrSimple)にも対応。対応する携帯電話や液晶テレビ、デジタルカメラやプリンタなどに撮影画像を送信できる。またスマートフォン経由で「Facebook」や「YouTube」などにアップロードすることも可能。
主な仕様は、レンズの有効画素数が1600万画素、焦点距離が25mm~500mm(35mmフィルム換算時)。デジタルズームはEXR AUTO モード時で最大約2倍、EXR AUTO モード以外で最大約3.4倍、光学ズームは20倍。開放F値がF3.5~F5.3、対応感度がISO100~12800で、レンズ構成は11群14枚。手ブレ補正はCMOSシフト方式を採用する。
搭載モニターは約46万ドット・3.0型液晶。記録メディアはSD/SDHC/SDXCカードでUHS-I規格にも対応する。動画の記録画素数は最大1,920×1080ドット(30fps)。デジタル出力端子はUSB 2.0やHDMI mini。本体サイズはW105.1×D36×H63.3mm、重量は約232g(付属電池、メモリーカード含む)。カラーはブラック・レッド・ホワイト・シャンパンゴールドの4色。
新発表のアプリ「FUJIFILM Camera Application」では、カメラ本体をアクセスポイントとして、スマートフォンを無線LANで直接つなぎ、最大30枚までの画像をスマートフォンに一括送信できる。このほか、カメラ内の撮影画像をスマートフォンでサムネイル表示・保存することや、スマートフォンの位置情報をカメラ側で共有し位置情報を使った機能を利用することなどが可能。アプリ利用時にIDやパスワードなどを入力する必要がないため、手軽に画像を転送できる。
アプリの対応OSはiOS 4.2~5.1のiPhone/iPad/iPod touch、Android 2.1~4.0のスマートフォン/タブレット。対応カメラはこの「FinePix F800EXR」および同時発表の「FinePix Z1100EXR」となる。なお、アプリは現在Android向けのみ公開しているが、発売日までにiOS版も公開する予定という。