パナソニックは、吹き出し口に2つのルーバーを搭載し、ハウスダストの吸引スピードを約1.5倍にアップさせた加湿空気清浄機を9月10日より発売する。価格はオープン。店頭予想価格は、適用床面積が36畳までの「F-VXH80」が65,000円前後、31畳までの「F-VXH70」が55,000円前後、24畳までの「F-VXH50」が45,000円前後、16畳までの「F-VXH35」が35,000円前後。

F-VXH80 シルバー

F-VXH70 ブラック(左)とホワイト(右)

今回発売するF-VXH80/F-VXH70/F-VXH50では、自動制御のルーバーを2枚に増やした「ツインルーバー」を搭載。従来機は1つのルーバーで1方向に送風していたため、床面付近で気流の舞い上がりやよどみが生じることがあったが、本モデルでは各ルーバーの傾斜角度を分けることで内側と外側に送風を分散し、風量や風速も改善した。これにより部屋全体に気流を循環させ、気流の舞い上がりを押さえたり、床上付近のハウスダストの吸引スピードを約1.5倍に上げることが可能となっている。

また、ツインルーバーの搭載により、自動運転機能「エコナビ」で空気の汚れをチェックする「パトロール運転」の運転時間を、従来の10分から5分に短縮し約60%の省エネを実現。また、新機能としてスーツや制服など洗いにくい衣類にナノイーと清浄な風を集中的にあてることで脱臭できる「衣類リフレッシュ」機能も搭載する。

本体サイズと重量は、F-VXH80がW388×D265×H636mmで10.5kg(消費電力:9~71W)。F-VXH70がW388×D245×H636mmで9.7kg(消費電力:9~65W)。F-VXH50がW360×D230×H560mmで8.3kg(消費電力:8~43W)、F-VXH35がW360×D200×H560mmで7.7kg(消費電力:8~40W)。

このほか、加湿機能を搭載しない空気清浄機も3シリーズを9月10日に発売。価格はオープンで、店頭予想価格は適用床面積が25畳までの「F-PXH55」が35,000円前後、16畳までの「F-PXH35」が23,000円前後、「F-PDH35」が17,000円前後となる。

空気清浄機の発売から50年

同社は1962年9月に最初の空気清浄機を発売し、2012年で空気清浄機発売開始50周年を迎える。もともと1960年当初に都市部で発生した大気汚染を背景に空気清浄機を開発。80年代から90年代にかけて、ハウスダスト問題や花粉・アレルギーなどへの関心が高まる中で、製品の高機能化を図るとともに販売を伸ばしたという。

2011年に国内累計販売台数が1000万台を突破。国内市場の年間販売台数は1994年で約45万台だったが、2011年度には5倍以上の250万台となり、今後は「一家に1台から1部屋1台」を目指し市場を展開していくとしている。

F-VXH50 コモンブラック(左)、サクラ(中央)、ホワイト(右)

F-VXH35 ホワイト(右)、サクラ(左)