最近、健康や環境への関心の高まりとともに、「無農薬」・「有機栽培」といったこだわりの野菜を選ぶ方が増えていますね。それとともに、自分で野菜を育ててみようという方も急激に増えていて、まさに、「家庭菜園ブーム」と言っても良いほどの状況になっています。

家庭菜園というと、「畑」といったイメージがありますが、ベランダでプランター1基からでも楽しむことができます。一人暮らしの方でも、観葉植物を育てたり、ベランダで寄せ植えを楽しんだりされている方、結構いらっしゃいますよね? 実は、家庭菜園でも寄せ植えが出来たり、意外と簡単だったりするのです。

プランターと培養土を用意しよう!

例えば、ミックスリーフやハツカダイコンであれば、長さ40cmくらいのプランターで充分ですし、ミニトマトなら直径30cmくらいの鉢で育てることができます

必要なもの

  • プランター
  • 培養土

培養土は、植物の栽培に適したブレンドであらかじめミックスされた土のことで、元肥も含まれていますので、とりあえずこれ一袋を用意すれば、特に他の資材を準備する必要はありません。

「野菜用」であったり「草花用」、「観葉植物用」など、用途ごとに細分された商品もあります。予算と用途に合わせて、適切なものを選べばOKです。

暖かい季節なら20日程度で収穫

そして、ミックスリーフやハツカダイコンの場合は種からはじめますが、これらは基本的に何月にまいてもOKです。種の袋の裏側には、大抵、マニュアルが書いてありますので、プランターに培養土を入れたら、マニュアルどおりに種をまきます。

毎日きちんと水やりをして世話をしてあげれば、春~秋の季節なら20日程度、冬なら1ヵ月半程度で収穫することができます。ミニトマトは苗からはじめますが、植え付け時期は4月~6月です。

ミニトマトとバジルを一緒に育てよう!

さて、ここで、ベランダならではの工夫をひとつ紹介しましょう。それは、ミニトマトの鉢の足元の空いているスペースにバジルを寄せ植えにすること。こうすると、ハーブの効果で害虫の忌避効果が期待でき、日なたで育てると硬くなりすぎるバジルも、ミニトマトの日陰で適度な硬さに育ちます。

このように、組み合わせることで相乗効果が期待できる野菜やハーブの組み合わせのことを「コンパニオンプランツ」といいます。ミニトマトとバジルを一緒に収穫すれば、それだけでイタリアンな一皿が出来あがってしまいますし、一石二鳥ですね。


小島理恵さん

株式会社Q-GARDEN 代表取締役
町田ひろ子インテリアコーディネーターアカデミー 講師。All About「家庭菜園」ガイド。
化学農薬・化学肥料を極力使わないオーガニックな手法で、ガーデンの設計・施工・年間管理を行っている。個人邸だけでなく、通常、化学農薬なしでは咲かすことが難しいとされるバラを使ったガーデンや、レストランやミュージアム等の商業施設なども手掛け、幅広く活動中。