ケンコー・トキナーは、APS-Cサイズのセンサーに対応した広角ズームレンズ「AT-X 116 PRO DX II」(キヤノン用)を8月3日に発売すると発表した。当初は7月末発売予定としていたが、やや延期された形だ。ニコン用はすでに4月7日に発売されている。希望小売価格は90,000円(税別)。
本レンズは、2008年に発売された「AT-X 116 PRO DX」の後継製品だ。35mmフィルム換算の焦点距離は、キヤノン用で17.6~25.6mm相当、ニコン用で16.5~24mm相当となる。開放F値はズームの全域でF2.8を誇る。
リニューアルのポイントは、AFの制御に、静穏性の高いDCモーター「SD-M(Silent Drive-Module)」と、高分解能なGMRセンサー(高精度磁気センサー)を搭載したこと。これによって、AFの静穏化と高速化を実現した。また、マルチコーティングを改善することで、シャドー部の階調がより自然に再現可能になったという。
光学系については従来製品を継承する。前群に配置したP-MO非球面レンズと後群に配置したガラスモールド非球面レンズによって、ディストーションや各収差を補正。さらに、蛍石に近いSD(超低分散)ガラスを2枚採用し、色収差を除去している。そのほか、ピントリングを手前にスライドさせることでMFに移行する「ワンタッチフォーカスクラッチ」も継承している。
レンズ構成は11群13枚で、絞り羽根は9枚。最短撮影距離は0.3mで、最大撮影倍率は1:11.6。フィルター径は77mm。サイズは84×89.2mm(最大径×全長)。重量は550g。花形バヨネットフード「BH-77A」が標準付属する。