現在も工事が進む新東名高速道路の長大な橋梁「青木川橋」がこのほど完成した。橋の長さ622m、最大橋脚高78.8mという巨大な橋だ。愛知県の岡崎市にあり、この橋梁を含む浜松いなさJCT~豊田東JCT間約55kmは2014年度の開通を目標としている。
新東名高速道路は、海老名南JCT(神奈川県)~豊田東JCT(愛知県)間を結ぶ延長約254kmの高速道路で、現在開通しているのはこのうち御殿場JCT~浜松いなさJCT間の約145kmだ。浜松いなさJCT~豊田東JCT間の約55kmについては、2014年度の開通を目標として建設工事が続けられている。
今回連結が完了したのは、愛知県岡崎市内に位置する「青木川橋」。この地域は山間部であり、山と山の谷間をつなぐ形となるため、この橋は長さ622mときわめて長大で、高さも最大橋脚高78.8mと高層ビルに匹敵する。この橋が連結することにより、岡崎市桜井寺町から同市宮石町まで約12kmの区間がつながり、工事中の高速道路本線の通行が可能になる。これで土砂の運搬作業が本格化し、工事効率が飛躍的に向上する。
新東名高速道路は海から離れた山間部のルートを通るが、全体の60%をトンネルと橋梁で構成することにより、急勾配や急カーブが非常に少ない。建設費は高額になるものの、開通後は走りやすく、大型車が急勾配、急カーブで減速する必要がないため、渋滞が起きにくく、燃費も向上する。一刻も早い全線開通が待たれる。