今回試用した「プラチナ高速起動」モデルは、インテル・スマート・レスポンス・テクノロジー(ISRT)に対応しているのが大きな特長。ISRTとは、データの読み書き速度が速いSSDと大容量HDDの双方の長所を組み合わせて、高速・大容量のストレージを実現する技術。

本機は2TBのハードディスクと高速キャッシュ用の32GB SSDを搭載している。レスポンスは非常によく、HDDのみを搭載したPCに比べて、OSやアプリの起動が体感できるほど速い。使い込むほどに、そのメリットを体感することができるはずだ。

管理画面を見ると、ハードディスクのほかにキャッシュ用のSSDが搭載されているのが分かる

プロセッサは、第3世代Intel CoreシリーズのIntel Core i7-3770S(3.10GHz)を採用。4コア、8スレッドで動作するCPUで、動画のエンコードなどの高負荷な処理も非常に高速だ。また、CPU内蔵のグラフィックスとは別に、ディスクリートグラフィックスのNVIDIA GeForce GT 640Mも装備しており、3Dゲームなども十分楽しむことができる。

Windowsタスクマネージャーの画面。4コア8スレッドの第3世代Intel Core i7-3770S(3.10GHz)を搭載している

そこで、本機のパフォーマンスをチェックするため、各種ベンチマークテストを行ってみた。まず、Windowsエクスペリエンス インデックスでは、プロセッサとメモリが7.7という非常に高い数値になった。グラフィックスとゲーム用グラフィックスも7.0を記録しており、一般的なユーザーならパワー不足を感じることはまずないはず。

Windowsエクスペリエンス インデックスの結果。プロセッサとメモリを中心に、各項目とも非常に高い数値が出た

CINEBENCH R11.5では、CPUのスコアが7.08ptsを記録。また、PCMark7 Basic Editionでは総合スコアが4226、3DMark11 Basic EditionではP1925という数値になった。いずれもコンシューマー向け製品としてはかなりハイレベル。

CINEBENCH R11.5の結果。メインストリームのノートPCでよく採用されているデュアルコアの第3世代Core i5-3210Mが2.90pts前後なので、その倍以上のパフォーマンスが出ていることが分かる

さらに、「モンスターハンター フロンティア オンラインベンチマークソフト第3弾【大討伐】」を使って実際のゲーム時の快適さをチェックしてみたところ、解像度1,280×768ドットの設定で6701というスコアを記録。最新の3Dゲームでも多くのタイトルで快適に遊べる水準にあると言える。

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