テレビも楽しめる一体型デスクトップPC
富士通のデスクトップPCラインナップの中で、「リーズナブルな価格でテレビ機能を提供する」というのが「ESPRIMO EH」シリーズのポジション。その2012年夏モデルとして登場した「ESPRIMO EH30/HT」は、前モデルのデザインをそのままにグラフィックス機能などを強化したモデルとなっている。
今回テストした試用機はスノーホワイトのカラーリング。ボディは光沢のある加工で、ディスプレイもグレアタイプであるため、全体的につややかな作りとなっている。全体のルックスはディスプレイに短い脚がついたようなスタイルのボードPC型。ディスプレイ下部にスピーカー、上部にカメラが埋め込まれたシンプルなデザインだ。後ろに伸びる脚部の角度を広げることで、ディスプレイ面を30度まで傾けることができ、少し低めのテーブルにおいて軽く見下ろすような姿勢でも画面を見やすいように調整できる。重量は約5.8kgで、"軽々と持ち運べる"というほどではないが屋内での移動程度ならば苦労することはない。
ディスプレイサイズは20インチワイドで。1,600×900ドットの表示能力を持つ。LEDバックライトでなかなか鮮やか。グレアタイプではあるがギラつきや反射はそれほど強くなく、見やすい表示だ。
必要十分なインタフェース群
付属キーボードとマウスはワイヤレスで、ボディカラーと同じくホワイトで統一されている。キーボードはアイソレーションタイプとなっており、テンキーも搭載しているがコンパクトにまとめられたデザインだ。変則的に配置されたキーはなく、タッチも軽いので使いやすい。
本体右側面にははDVDスーパーマルチドライブが配置されている。右側面にはほかにインタフェースなどが配置されていないため、手探りでボタンを押して利用するのも簡単だ。左側面にはマルチメディアカードスロット、USB 2.0×2、オーディオ入出力端子に加え、miniB-CASスロットがある。
背面にはLAN端子、アンテナ端子と並んで、USB 2.0×4を配置。USB 3.0対応のポートがないのは最近のモデルとして少々寂しいが、全体でUSBが6つあるので周辺機器の接続に困ることはないだろう。配置にも比較的余裕があり、コネクタが干渉して隣のポートが使えないというトラブルもなさそうだ。
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