Iris Smart Kit

全米でホームストアチェーンを展開する米Lowe’sは7月19日(現地時間)、クラウドベースの技術で家庭の電気製品や状況を遠隔監視・制御可能な製品「Iris」を発表した。これにより、家庭内の照明や家電をスマートフォン/タブレットを使って遠隔で監視・制御できるほか、子供の帰宅や侵入者の検知などでアラートを発生させるなど、リモート管理が容易となる。オンラインのLowes.comでの製品提供に加え、8月中には全米500のLowe's店舗での取り扱いを開始するという。

同製品は英AlertMeのスマートアクセサリとクラウド技術をベースにしており、これをDIY感覚で家をスマートホーム化するためのキット+サービスとしてLowe'sが販売したものとなっている。Iris Hubと呼ばれる中央コントロール装置を中核に、電気の使用状況の監視やオン/オフ制御が可能なスマートコンセント、サーモスタット/ドアセンサー/モーションセンサーといった各種センサー装置、アラーム、操作パネルといったものを組み合わせることで、家の電気機器を集中管理できるようになる。これらデータはクラウドサービス上で集計され、Irisアプリを導入したスマートフォンやタブレットからIris Hub経由でデータ監視や各機器の制御が可能。Iris Hubに各種センサーを組み合わせた基本キットとして「Iris Safe & Secure (179ドル)」「Iris Comfort & Control (179ドル)」「Iris Smart Kit (299ドル)」の3種類が用意されているが、各センサーを個別に購入して買いそろえることもできる。

これら機器を管理するクラウドサービスとして、無料のBasicと月額9.99ドルのPremiumの2種類のコースが用意されている。Basicでも一通りの基本操作やデータ収集は行えるが、Premiumでは履歴の保存やアラート発令の際の複数の連絡先の設定、長時間のビデオ録画、プログラム設定による各機器の利用モードの自動設定とモード切替(Iris Magic)など、より高度な設定が可能。