ワコムは、液晶ペンタブレット搭載医療用カート「インタラクティブメディカルカート」を発売した。
同製品は、医療機関で看護師やメディカルスタッフが病棟内を移動しながら、回診や検査などを行うためのもの。液晶ペンタブレットに加えてバッテリーとワイヤレスシステムを標準搭載することによって、病棟内を移動しながらでも、長時間(付属バッテリー使用で約8時間)に渡り院内システムを利用した業務をこなすことができる。また、必要な器具や薬剤をカートに搭載して移動することができるので、診察から処置、投薬、記録までをその場で行うことが可能なため、医療業務の効率向上に貢献できるとしている。
使用例として、液晶ペンタブレットに院内システムを表示させながら、ある病室のベッドサイドで入院患者の検査画像を参照した後、別の病室に移動して薬剤の処方内容を確認したり、処置の記録を電子カルテにペンで書き込んだりする、といった作業の流れが実現するとのこと。これまで診察室やナースセンターのPCを操作していたのと同じ感覚で、しかもPCを持ち歩くことなく簡単な操作で行うことができるようになっている。
なお、この製品は、東京ビッグサイトで7月20日まで開催されている「国際モダンホスピタルショウ2012」の同社ブース(No.A-86)、ならびにNTTグループブース(No.A-106)にて展示される。また、同社ブースではこのほかにも、大阪医療センターで稼働中の電子カルテシステムの紹介も行われる。