7月28日(土)に日本公開を迎える、バットマンシリーズ最終章『ダークナイト ライジング』のワールド・プレミアが現地時間の7月16日にニューヨークで行われ、監督のクリストファー・ノーラン他、クリスチャン・ベール、ゲイリー・オールドマンら主要キャスト陣が集結した。

ニューヨークで行われたワールド・プレミアに出席した監督とキャスト陣(左から監督のクリストファー・ノーラン、トム・ハーディー、マリオン・コティヤール、ゲイリー・オールドマン、アン・ハサウェイ、クリスチャン・ベール、モーガン・フリーマン、ジョゼフ・ゴードン=レヴィット)

開催当日は、セキュリティーのためニューヨーク市警を動員し、ブロードウェイ1車線を完全封鎖。バットエンブレムが散りばめられたブラックカーペットに、豪華キャスト陣とスタッフが降り立つと、会場に招待された約300人のファンからは歓声が上がり、世界各国から集まった総勢約200人の報道陣が激しいフラッシュと共に彼らを迎え入れた。

ブルース・ウェインとバットマンを演じたクリスチャン・ベールは役柄について「非常に複雑なキャラクターであり、様々な側面から物語を引き出すことが出来るね。私の人生も色んな意味で変わりました。この経験全てが私に取って大事なものとなりました」と語り、共演した新しいキャストについては「トムとアンとマリオン、みな素晴らしい俳優で、映画のセットで常に新しい空気があるというのは、やりがいがあります。僕らの小さな家族の一員となったわけですから」とコメント。

クリスチャン・ベールに大絶賛された新キャストの一人、アン・ハサウェイはこれまで数々の名女優が演じてきたキャットウーマンに扮する。「コミックを読んだり、彼女がどのような人間か勉強しました。昔の映画や女優さんと猫に関するリサーチも沢山しました」と語る彼女は、「昔の女優さんには申し訳ないけど、新しい役作りが出来たと思う。この作品は今までとは全く違う世界なので、きっとわかってもらえると思う」と意気込み十分。

同じく新キャストのトム・ハーディー(ペイン役)は「ジム行って、4カ月ほどスタントチームとトレーニングして、沢山食べたな」と役作りのエピソードを明かし、マリオンコティヤール(ミランダ・テイト役)は「モーガン・フリーマン、ゲイリー・オールドマン、クリスチャン・ベール、クリス・ノーラン監督とお仕事が出来て、最高でした。監督の作品ならいつでも出演したいわ。彼は素晴らしいアーティストで、ビジョンもしっかり持っている。本当に楽しかったです」と豪華キャスト、スタッフ陣との共演に感動しきりの様子だった。

また、これまでのシリーズにも出演してきたゲイリー・オールドマン(ゴードン市警本部長役)は「少し寂しいよ。良い家族だったし。8年間というのは、学校みたいなもんだね。卒業して、離れると同じように、また会う人もいれば、会わない人もいる」とシリーズが終わってしまうことへの寂しさを語り、モーガン・フリーマン(ルーシャス・フォックス役)は「いつもそうだけど、長く一緒にいたグループとさよならするのは、特にこのグループのように仲が良いというのは、ノスタルジーが少し残りますね。でも、また一本の映画の撮影が終了したって感じです」とこちらも惜別の思いを語った。

『ダークナイト ライジング』は、『インセプション』(2010年作)でも話題となったクリストファー・ノーラン監督の『バットマン』シリーズ3作目にして完結編となる作品。前作『ダークナイト』は公開時に全米歴代2位のメガヒットを記録し、多くのファンが続編を待ち望んでいた。

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