モバイルノートPC選びで重要なポイントとなるのが、バッテリ性能だ。本機の場合、モバイル・マルチベイ用カバー装着時に最大約14時間のバッテリ駆動が可能。さらにモバイル・マルチベイにオプションの増設用内蔵バッテリユニットを装着すれば、最大約19時間の駆動が可能になる。

そこで今回は、標準バッテリのみで実際にどれだけ連続駆動できるかをチェックしてみることにした。まず、高負荷な状態での性能を見るため、FINAL FANTASY XI for Windowsオフィシャルベンチマークソフト3をデモモードにしてループ再生させたところ、4時間15分でバッテリ残量が10%程度になり、自動的に休止状態に移行した。メーカー公称値が8時間のノートPCの場合は、同じ条件で3時間もたなかったので、4時間を超す駆動時間は、かなり健闘していると言える。

次に、WebブラウザでYouTubeの動画を再生させながら文書作成や写真編集などを断続的に行ったところ、6時間35分の連続駆動が可能だった。日帰りの出張程度なら、ガッツリ使う場合でもACアダプタを持ち歩かずにすみそうだ。

本体にはecoボタンが搭載されており、ワンタッチで節電モードと通常モードを切り替えることができる

本機には「節電ナビ」というソフトがプリインストールされており、手軽に省電力設定を行うことができる。同ソフトなどを使って設定を工夫し、メールや文書作成などの比較的CPU負荷の軽い処理が中心なら、バッテリ駆動時間はさらにのびるはずである。

「節電ナビ」や「省電力ユーティリティ」など、省電力設定をきめ細かく行うことのできるユーティリティがプリインストールされている

モバイルノートPC選びのポイントとして、もうひとつ押さえておきたいのが通信機能だ。本機には無線LANのほかにWiMAX通信モジュールも内蔵されており、電波の届く場所であれば屋外でもメールやWeb閲覧が可能。最近はWiMAXのカバーエリアがかなり拡大し、つながりやすさが改善されてきているので、外回りの仕事や出張時にはとくに役立ちそうだ。

本体にはWiMAX通信モジュールも内蔵されており、電波が届く場所なら快適にWebを利用できる

このほかインターフェイスも充実。映像出力はHDMIとD-subの2系統を装備。またUSB 3.0を2基(うち1ポートは電源オフUSB充電機能付)のほか、USB 2.0、ギガビット対応LAN端子、SDカードスロット、ExpressCard/34対応スロット、Webカメラなどを標準装備している。

本体左側面には、LAN、D-sub、HDMI、USB 3.0×2、マイク入力・ライン入力兼用端子、ヘッドホン出力・ライン出力兼用端子が搭載されている

本体右側面には、ExpressCardスロット、ダイレクト・メモリースロット(SDメモリーカード対応)、モバイル・マルチベイ(写真はDVDスーパーマルチドライブ装着)、USB 2.0、盗難防止用ロック取り付け穴などが搭載されている

2基あるUSB 3.0ポートのうち、1ポートは電源オフUSB充電機能に対応している

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