ナナオは17日、有線LAN/無線LAN経由での映像・音声信号の伝送や、PCの遠隔操作が可能な産業用ネットワークモニター2機種を発表した。9月19日から販売し、価格はオープン。想定価格は15型の「DuraVision FDX1502N」が100,000円前後、タッチパネル対応の「DuraVision FDX1502NT」が120,000円前後。

DuraVision FDX1502N。上部に通気孔や開口部などがなく、異物が侵入しにくい設計となっている。カラバリはホワイトとブラックの2色

今回発表されたのは15型の「DuraVision FDX1502N」と、タッチパネル対応の「DuraVision FDX1502NT」の2機種。モニター側に10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T対応有線LANとIEEE802.11a/b/g/n対応無線LANを備え、ネットワーク経由で映像や音声の伝送、タッチパネルによるPC操作(DuraVision FDX1502NT)が行える。本体にはUSB 2.0ハブ×2ポートを備え、USBメモリやプリンタなど、モニター側にUSB接続した周辺機器も使用できる。

DuraVision FDX1502NおよびDuraVision FDX1502NTは、同社が4月に発表した技術を製品化したもので、モニターの近くにPCを設置する必要がないため、ケーブルの敷設ができない場所や、PCの設置スペースが限られる場所でも使え、モニター設置後のレイアウト変更も容易になる。主に法人向けに販売する予定で、工場の生産ラインの進捗状況表示や店舗内での広告表示などのへ導入を見込む。

1台のPCにはそれぞれ最大6台まで同モニターを接続でき、離れた場所の各モニターから同一のPCを参照したり、特定のモニターに限定してPCを参照/操作できる。

映像伝送のイメージ図

主な仕様は、液晶パネルがTN方式、画面サイズが15型、解像度が1,024×768ドット、輝度が400cd/平方メートル(DuraVision FDX1502NTは320cd/平方メートル)、コントラスト比が700:1、視野角が水平160度/垂直140度、応答速度(黒白間)が8ms。映像入力インタフェースとしてD-Sub×1のほか、0.5W+0.5Wのステレオスピーカーを搭載する。消費電力は最大30W、節電時/待機時が7W以下。本体サイズはW346×D157×H349mm、重量は約5.6kg。タッチパネル対応OSはWindows XP/Vista/7。