三菱UFJニコスとJR東日本メカトロニクスは、共同で開発に取り組んできたクレジットカード・銀聯カード・Suicaを含む交通系電子マネーに対応したクラウド型マルチ決済システムを完成させ、名称を「J-Mups(ジェイマップス)」(Joint Multi Payment Processing System)とし、10日から専用決済端末の設置を開始した。
両社は2011年5月の共同開発の基本合意以降、システムの詳細設計や運用方法の策定、店舗での試行導入などに注力してきた。今般、決済端末の開発及びクラウド型のサーバを有する「J-Mupsセンター」の立ち上げ準備を完了させ本稼働にこぎ着けた。なお、三菱UFJニコスは2012年5月24日付けで、「J-Mupsセンター」においてクレジットカード情報保護の国際基準「PCIDSS」の準拠認定を取得し、情報セキュリティ強化に向けた安全対策を講じている。
本システムは、サーバーに集約した各決済などの機能を、加盟店設置の決済端末やPOSからインターネット経由で利用(決済)できる仕組み。特長は、各種規格の電子マネーや販路サービス(ポイントプログラム、電子クーポンなど)などのアプリケーションを追加できる(1)「拡張性」、決済端末の(2)「低価格化」、(3)「高セキュリティ化」、クレジットカードの(4)「高速処理化」を実現したこととなっている。また、加盟店は申し込みから(5)「約2週間で端末設置」を完了でき、(6)「24時間365日対応のヘルプデスク」が利用できる。
なお、クレジットカード・銀聯カード・交通系電子マネー対応の"クラウド型マルチ決済システム"の商用化はわが国初となるとのこと。両社では、他カード会社や電子マネー事業者にも本システムの採用を呼びかけ、多彩なアプリケーションを用意し、加盟店の多様なニーズに的確に対応できるクラウド型の次世代決済基盤の実現を目指していくとしている。
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