11月2日(金)公開の映画『のぼうの城』の予告映像、エレファントカシマシが書き下ろした主題歌『ズレてる方がいい』の音源が解禁された。予告映像と音源は、7月14日(土)から全国の主要劇場でも登場予定。
『のぼうの城』11月2日(金)全国超拡大ロードショー |
本作は、わずか500人の軍勢で2万人の豊臣軍に挑んだ忍城軍の空前絶後の大逆転劇を描いたスペクタクル超大作。この圧倒的に不利なケンカを売った総大将・成田長親を、『陰陽師』以来8年ぶりの映画主演となる狂言師野村萬斎が務め、その他、榮倉奈々、佐藤浩市、成宮寛貴、山口智充、上地雄輔、山田孝之、平岳大、市村正親、鈴木保奈美、西村雅彦、平泉成、夏八木勲、中原丈雄、前田吟、中尾明慶、尾野真千子、芦田愛菜の豪華キャスト陣が脇を固める。
野村は今回の作品について「『乗り越える力』を信じられる作品、だと思います。忍城方の人々は、みんな決して諦めることなく希望に満ちており、明るいです。迫力の合戦シーンはもちろん、親子愛・友情・ロマンス、様々な要素がぎっしり詰まっており、人の死や生きるということも描かれています。本当に盛り沢山で、老若男女みな楽しめる、3世代で手を繋いで観に来て頂きたい作品です」とアピール。また、主題歌については「非常にストレートなロックで、『のぼうの城』から群像劇としての、大きなパワーを受けとって頂けたのではと感動しました。時代劇とロックがコラボして、時代を超える何かが現代にフィードバックされた瞬間のようにも感じられるエンディングの歌だと思います」と語った。
事前に映画を見て主題歌制作に入ったエレファントカシマシ宮本浩次は「男達の心象風景が細やかに鮮やかに描かれていてどんどん引き込まれてゆきました。映像の美しさ、CGの迫力、あらゆる現代的な技術を駆使して今だからこそ出来る時代劇なのだと感じました」との感想。「主人公成田長親に自分の心を投影し『ズレてる方がいい』というキーワードを得、“ズレてる奴らのカッコよさ”を正面から歌い上げました」と主題歌に込めた思いを語った。
映画では忍城を再現するため、北海道苫小牧に東京ドーム約20個分の巨大オープンセットを建設。使用された土は、11トントラック5,000台分にも及んだ。見どころの1つの合戦シーンでは、弾薬あり、火薬ありの大掛かりな撮影。苫小牧、札幌、そして物語の舞台となった埼玉から、のべ4,000人ものエキストラが集まり、迫力の戦闘シーンが実現した。
脚本は、脚本家の登竜門とも言われる城戸賞を2003年に和田竜のオリジナル。その脚本をもとに自身が書き下ろした小説は、2008年第139回直木賞にノミネート、2009年本屋大賞2位を受賞した。監督は映画『ゼロの焦点』の犬童一心と、映画『日本沈没』の樋口真嗣の異例の"ダブル監督"。奇跡のタッグが実現し、濃密な人間ドラマを壮大なスケールで描き出した。