米Amazon.comがアジアのサプライヤらと開発中のスマートフォンのテストを続けており、今年末ないしは来年初頭にも大量生産に入る予定だという。米Wall Street Journalが7月11日(現地時間)が関係者からの話として報じている。
同件はもともと昨年2011年末あたりから業界の間で話が出ており、今年2012年末のホリデーシーズン商戦期をターゲットに製品投入が行われるとされていた。Amazon.comは2011年のホリデーシーズン商戦には同社初となる汎用タブレット「Kindle Fire」を199ドルで米国市場に投入しており、同商戦期の台風の目として廉価版タブレットの市場を牽引してきた。現在では米Googleも「Nexus 7」をもって同サイズ同価格のタブレットを自らが市場参入しており、スマートフォン分野でもAmazon.comの動向に注目が集まっている。
なおWSJの報道によれば、現在のAmazon.com製スマートフォンの画面サイズは4-5インチ程度であり、スマートフォンとしては幾分か大きいカテゴリに属する。当初アナリストが発表したレポートでは、同スマートフォンの価格は100ドル前後であるとされていたが、このWSJの報道を加味すれば幾分かハイエンド寄りの端末となる可能性があり、契約縛り等の条件付きで安価に販売されるのか、あるいは本体価格が幾分か高い設定で市場投入されることになるかもしれない。