海外旅行の醍醐味といえば、日本とは異なる文化を体験すること。言語の違いが最も分かりやすい異文化体験で、特に英語を使う機会が多いのではないだろうか。ということで、マイナビニュース会員の男女848名に、海外で使うことが多い英語は何かアンケートを実施した。
Q. 海外旅行で使うことが多い英語を教えて下さい。(複数回答)
1位 Excuse me.(すみません) 55.1%
2位 Thank you.(ありがとう) 47.5%
3位 How much?(いくらですか?) 25.0%
4位 その他 12.7%
5位 Could you take a picture?(写真を撮ってくれませんか?) 7.3%
それぞれ、いろんな場面で役立ちそうなフレーズだが、「使ってみたものの困ってしまった」ということもよくあるようで……。
■Excuse me.(すみません)
・「話しかけたはいいがその後の言葉が出てこず、ジェスチャーでごまかした」(30歳男性/情報・IT/技術職)
・「発音が悪くて通じずに、何度も聞き返された」(36歳男性/金属・鉄鋼・化学/技術職)
・「親切な人過ぎて、長くしゃべられてなんていっているのかわからなくなった」(28歳女性/金属・鉄鋼・化学/営業職)
■Thank you.(ありがとう)
・「なんでもかんでも、これですませてしまう」(30歳女性/金融・証券/技術職)
・「不適切な場面で使い、一瞬会話が止まった」(34歳男性/学校・教育関連/専門職)
・「とりあえず言っとけばOK的な感じ」(31歳男性/情報・IT/技術職)
■How much?(いくらですか?)
・「その言葉は使えても、その後値下げしてと言えないので、ベトナムで値切り交渉に失敗した」(23歳女性/生保・損保/営業職)
・「聞いたはいいけど、早すぎて返しがわからない」(27歳男性/建設・土木/技術職)
・「けちって言われた」(49歳男性/情報・IT/技術職)
■その他
・「thの発音がなかなかできない」(18歳女性/学生/その他)
・「海外に行っても日本語で対応してくれるから英語を使わない」(30歳女性/学校・教育関連/秘書・アシスタント職)
■Could you take a picture?(写真を撮ってくれませんか?)
・「カメラの使い方が分からなくてブレてしまい、もう一回とお願いしづらかった」(29歳女性/印刷・紙パルプ/技術職)
・「写真を撮ってほしかったが、その人が中に入って自分がとる羽目になった」(29歳女性/自動車関連/営業職)
■番外編: 「マンガ」は世界に通用する!
・「日本人であることを伝えたら、マンガの話ばかりされたこと」(27歳男性/その他/技術職)
■総評
最もよく使う英語は「Excuse me.(すみません)」だった。会話の入り口として使うことが多いため、当然といえば当然の結果だろう。ただ、話しかけたのはいいが、その後の会話が続かないという声が多かった。
2位は「Thank you.(ありがとう)」。ほとんどの国で意味を理解してもらえることから、困ったときにとりあえず言っておく、という意見がいくつか寄せられた。
3位の「How much?(いくらですか?)」は「Excuse me.(すみません)」と同様に、話しかけたのはいいけれど返された言葉を理解できないという意見が多かった。4位の「その他」は海外に行ったことがない、という意見が圧倒的に多い結果に。
5位は「Could you take a picture?(写真を撮ってくれませんか?)」で、「無視された」という意見もあった。撮影を頼む際には、優しそうな人に声をかけるといいのかもしれない。後は、カメラを渡した途端に猛ダッシュで走り去っていったなんて話も耳にするので、注意したいところだ。
全体の傾向として、英語に自信がないから声が小さくなり、余計に伝わらないことが多いようだ。英語が苦手でも、ジェスチャーなどを加えながら元気に話せば、相手に伝わることも多いだろう。せっかくの海外旅行なのだから、現地の人々とのコミュニケーションも楽しまなければもったいない。
(文・アリウープ 高橋賢司)
調査時期: 2012年6月19日~2012年6月21日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男性381名 女性467名 合計848名
調査方法: インターネットログイン式アンケート