7月5日、上野動物園のジャイアントパンダ「シンシン」が出産した。赤ちゃんは1頭。
シンシンとリーリーに交尾が確認されたのは3月25日と26日。ジャイアントパンダの妊娠期間は83~200日と言われており、今回の出産は、3月25日を含めて数えると103日目だった。
保育器内で保温につとめ、人工乳を哺乳(ほにゅう)瓶で与える
出産の約1時間前でもシンシンは餌を食べ、落ち着いていた。出産にあたって大きな変化はなく、非常に安産だった。シンシンは初産だが、落ち着いて子育てをしており、横になったり、「パンダ座り」をしたりしながら、子をふところ深く抱き、子が鳴くとあやすようにしていた。7月5日の夜には、すでに授乳しているようすが確認されている。
7月6日午後11時半ごろ、子どもが母親シンシンの胸元から離れたり、子どもの鳴き声が弱くなる状況が観察された。その後、シンシンは竹とタケノコを食べはじめ、子どもが母親から離れたため、夜間監視をしていた飼育職員と獣医師が子をいったん取り上げて、状態を確認した。体重は133.1グラム、性別はオスだった。
子の体が少し冷たく感じられたので保温し、その後母親に戻したが、シンシンは引き続きタケノコを食べており、子どもを抱くようすが見られなかったので、7月7日午前1時ごろ、あらかじめ準備しておいた保育器に子どもを収容した。
保育器内では保温につとめ、人工乳を哺乳(ほにゅう)瓶で与え、排せつをうながしている。現在、保育器内で安静を保ち、飼育職員と獣医師が注意深く経過を観察。午後1時現在、シンシンは横になって休んでいるという。
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