ロックバンドJUN SKY WALKER(S)が7月8日(日)、東京都渋谷区のNHKホールにてツアーファイナルのライブを行った。今回のツアーは、16年ぶりに発売したオリジナルアルバム『LOST&FOUND』をテーマにしたもので、地方15カ所を巡った後、NHKホール2DAYSで最終公演を迎えた。ライブの模様は8月19日(日)21時からWOWOWで放送予定。

NHKホールでツアー最終公演を行ったJUN SKY WALKER(S)

"雨バンド"として知られるJUN SKY WALKER(S)だがこの日、前日の大雨とは一変して晴れ間が射す中のライブだった。3,000人以上のファンを前にヴォーカルの宮田和弥は「みんなの思いが俺たちにとって暗闇の中の光なんだよね」と語り、完全復活後最初のオリジナルソング「シンフォニー」を熱唱。宮田お得意のモニタージャンプも3曲披露し、会場を沸かせた。

1988年のデビュー前の当時ホコ天バンドブームを牽引していたJUN SKY WALKER(S)にとって、NHKホールの渋谷はゆかりの深い場所。ところが意外にも、NHKホールでのライブは今回が初めてだった。宮田はライブ中盤、ファンに時間を尋ねると、「まだこんな時間!? 私は早く帰って『平清盛』を観たいと思います(笑)」と笑いを誘っていた。

徐々に20代のファンも増えてきたJUN SKY WALKER(S)だが、ファン層はやはり30代後半から40代がメイン。完全復活以来、一層ファンとの音楽の楽しみ方を追求している彼らが、今回のツアーで画期的な企画を2つ実行した。

その1つが1曲のみ撮影や録音が自由にできるというもので、もう1つは託児所の設置だった。NHKホールロビーの1角に設けられた託児所「J(S)W ほいくしつ」には、両日で20名の子どもたちが預けられ、保護者からは「とてもありがたい」となかなかの評判。宮田は「ライブを通して、子供をずーっと肩車してるお父さんなどの姿をみて、なんとか一緒に楽しめるように託児所を設けてみました」と語っている。

JUN SKY WALKER(S)

宮田和弥(ヴォーカル)

森純太(ギター)

寺岡雅人(ベース)

小林雅之(ドラムス)

ライブ中の様子

NHKホールに設けられた託児所「J(S)W ほいくしつ」