恋愛映画が好きな女性は多いですよね。すてきな彼と恋愛を楽しむ主人公に自分を重ねてみたり、片思いする主人公を友だちのことのように応援したり……。一方、男性が好んで恋愛映画を見に行くという話はあまり聞いたことがありません。確かに映画館で恋愛映画を一人で見ている男性は少ない気がします。むしろ彼女に誘われたから一緒に恋愛映画を見ている、という男性が多そうです。そこで今回は、男性は恋愛映画にあまり興味がないのかどうか、心理学者の内藤誼人先生にお聞きしました!

男性と女性では、求めている恋愛のカタチが違う!

「男性は恋愛映画に興味がないわけでも、苦手なわけでもありません。ただ、女性が映画館で見るようなロマンチックな恋愛映画に興味がないのです。男性は恋愛において、即物的なものが好き。つまり、Hなことに興味があるので、恋愛映画よりもアダルトビデオの方が好きなのです! もちろん例外もあると思いますが、心理学的に言うと男性と女性では、求める恋愛のカタチが違うのです」   内藤先生は、男女の恋愛観の違いをあらわす面白い心理学データを紹介してくれました。ポルトガルにあるポルト大学のフェリックス・ニート氏が121名の男女に「あなたにとってロマンチックな行為はなんですか?」とランキングをつけさせる調査を行ったそうです。その結果は以下の通りでした。

女性
1位 寄り添う
2位 見つめ合う
3位 抱き合う
4位 キス
5位 セックス

男性
1位 セックス
2位 キス
3位 寄り添う
4位 見つめ合う
5位 「愛している」とささやく

ニート氏によると、女性は寄り添ったり、見つめ合ったりするのだけでロマンチックだと思っている一方、男性はセックスやキスなど肉体的な関係こそがロマンチックだと思っていることが分かったのです。

「ランキングの通り、男性と女性の恋愛観の違いは、心理学的な実験でも明らかになっています。砂浜で、沈む夕日を大好きな彼と眺めているだけで、ロマンチックだと思っているのは女性だけ。ただ一緒に寄り添っているだけというのは男性にとっては、満足できないのです。男性はHなことをしないと恋愛ではないと思っていることがお分かりいただけたでしょうか」(内藤先生)

この結果にショックを受けた乙女な女性もいれば、「やっぱりね」と思った女性もいると思います。やっぱり、恋愛映画(とくに純愛系)は男性と見るのではなく、女友達と見た方が盛り上がりそうです。