つきあって間もないふたりは、どんな場所へデートに行くのがいいのでしょうか。心理学者の内藤誼人(ないとう・よしひと)先生に聞きました。
自分の得意技をいかせる場所を選ぼう
自身の性格にあわせてデートコースを組み立てましょう、と内藤先生は言います。
「会話が苦手な人は、例えば映画や美術館といった、話さなくても相手と一緒にいられるような場所を選びましょう。映画館なら、中に入って映画が始まってしまえば、黙って2時間は隣にいられます。特に話をしなくても、時間と空間を共有することが大事なんです。内容についてのうんちくや感想なども無理して話す必要はありません」(内藤先生)
なるほど。映画がおススメということで、デート向きの映画館を調べてみました。ららぽーと豊洲の3Fにある、ユナイテッド・シネマ豊洲なら、関東最大級のスクリーンサイズで、映画が楽しめます。また、全スクリーン後方にプレミア・ペアシートを用意。左右の幅が170cm(一般幅62cm)と広く、深くゆったりとした座席にふたり並んで座れます。また、プレミア・ペアシート利用者専用のカフェ&バーラウンジ「Breath」も利用可能です。
「話すのが得意な人は、会話をメインに楽しめるようなデートコースにしましょう。会話が得意なのに映画に行ってしまうと、せっかくの自分の武器を封じてしまうことになります。よってあまり上品で静かすぎない、ある程度雑多な場所がいいでしょう。ガード下のような、3分おきに電車が通って会話が聞こえなくなるようなうるさすぎる場所はダメですが、まわりが多少騒いでいる居酒屋のような場所でしたら気楽に会話が楽しめると思います」(内藤先生)
雑多な雰囲気の中で楽しめると言えば、ビアレストラン。銀座駅から徒歩2分にある銀座ビアホールSKALL(スコール)は、B2Fフロアの天井の高さが10m以上もある開放的な雰囲気の中、樽生ビールなどが楽しめる夏にぴったりのお店です。
第2、第3のプランを用意しておく
そうやって万全を尽くしてデートコースを考えて当日を迎えても、相手が楽しんでくれるかどうかはわかりません。もし相手が居心地悪そうにしていたら、そのときは場所を変え、相手を気遣うことが大事だと内藤先生は言います。
「デートコースには柔軟性を持たせるのが大事で、その日はここに行くと決めたからそこから動かないというのはおかしいですよね。行く場所の代案は2、3個用意しておくとよいでしょう。交渉ごとでもそうですが、ひとつしか案がないとそれがダメだった場合にパニックになってしまいます。第2、第3のプランを用意しておくことで安心できます。本当は臆病だったり不安が強かったりする人ほど、代案を用意しておくので、実はスキがなくて強いんです」(内藤先生)
デートは早めに切り上げる
内藤先生によると、デートにかける時間も重要とのこと。
「例えばデートに毎回4時間かけているとしたら、あるときは2時間、あるときは5時間と変化をつけましょう。デートのときは必ず1日一緒にいなきゃならないというのはダメ。毎回長時間だと、『あと2時間も一緒にいなきゃいけないのか…』という気持ちを相手に抱かせてしまう恐れがあります。もうちょっと一緒にいたいと思っても必ず早めに切り上げるようにしましょう。中途半端なところでデートを切り上げているので、相手も早くまた会いたくなります。これをゼイガルニク効果といい、中途半端なところで終わったドラマやマンガの連載は、早く続きを見たくて仕方がないと感じるのと同じ原理なんです。『今日は30分しか一緒にいられない。でもちょっとでいいから顔が見たかったから』と言う方が、相手も『次のデートはどれくらい一緒にいられるんだろう』と考えるため、結果的に脱・マンネリにもつながります」(内藤先生)
ちょっと物足りないくらいのところで切り上げて、また次のデートの約束を取り付けましょう。