富士通は5日、PCを組み立てながら、ハードウェアの基礎知識を習得できる新サービス「パソコン組立体験サービス」を発表した。同社の個人向けPCの組み立て部品と、技術者による組み立て作業のサポートや内部構造の説明をセットにして、サービスを提供。PC初心者などがPCを組み立てながら、ハードウェアの基礎知識を学ぶことができる。

同社では、2004年より夏の間に福島、および島根の製造工場にて、小中学生を対象に「富士通パソコン組み立て教室」を開催している(2007年開催時のレポート)。「パソコン組立体験サービス」は、そのノウハウを生かし、購入から利用、サポート、買い替えといったPCのライフサイクルにおける新たな価値を与えるサービスとして展開するという。

「パソコン組立体験サービス」の位置付け

マザーボードをあらかじめ本体に取り付けたり、断線などのリスクが高い部品をユニット化することによって、幅広いユーザーでも安心して簡単にPCの組み立てを体験し、PCの組み立てと講師の説明によって、CPUやメモリ、ハードディスクなどハードウェアの知識を習得できる。

PCの内部構造を知ることで、HDDなど衝撃に弱い部品を考慮したり、トラブルの原因がどこにあるかを想像できるなど、学んだ知識を日常のPC利用におけるトラブル防止・解決などにも活用できるようになるという。

組み立てるPCは、15.6型ノートPC「LIFEBOOK AHシリーズ」、液晶一体型デスクトップPC「ESPRIMO FHシリーズ」、高性能デスクトップPC「ESPRIMO DHシリーズ」、「らくらくパソコン」の4シリーズ19機種。CPUやメモリ、ストレージはニーズに合わせてカスタマイズ可能。

組み立てたPCは、店頭や同社の直販サイト「WEB MART」で購入した製品と同様に保証やサービスが受けられる。

「パソコン組立体験サービス」は、PC教室や旅行代理店、イベント会社などを通じてサービスを提供。8月9日に旅行会社ティー・ゲートとの共同企画を皮切りに、富士通が全国で展開する約100のPC教室「富士通オープンカレッジ」などを通じて提供する予定。

サービスの概算費用は「WEB MART」でのパソコン本体提供価格に加えて、「パソコン組立体験サービス提供価格」(1開催あたりの提供台数や、提供するサービスの内容、開催場所などにより異なる)となる予定。