梅雨が明けると、本格的な夏がやってきます。暑くなったら、特に注意したいのが窓。「閉め切ると暑いから、窓を少し開けて寝よう」「一階じゃないから窓が開いていても平気」「風が通らなくなるから、カーテンは夜でも開けっ放し」といった行動に思いあたるところがある人は要注意!自ら危険を招きよせているかもしれません。

あなたの部屋の窓は、大丈夫?

今年1月、大阪府で女性11人の住居に侵入した男性が逮捕されました。事件が起こったのは、2005年7月~2010年10月の夜間および早朝。男性が狙ったのは、ひとり暮らしの女性ばかり。ほかにも30件余りの余罪があると見られています。

その手口は、マンションやアパートの窓にかかったカーテンの色や柄から女性かどうかを判断し、鍵がかかっていない窓や玄関から侵入するというものでした。「女性のひとり暮らしだとわからないようにする」「戸締りをしっかりする」といった防犯対策の基本を忘れないようにしましょう。

甘くなりがちな夏の戸締りに気をつけて

これからの季節、暑さ対策として窓を開けて過ごすことも多いかもしれません。外出時に鍵をかけるのは当然ですが、家にいるからと安心しきってしまうのはNG。就寝時や入浴時なども、すべての窓やドアを施錠しましょう。
また、高層階だから大丈夫ということも、決してありません。高層階に住む人ほど施錠が甘くなる傾向があり、かつてその隙を狙った事件も発生しています。
暑さ対策には、窓を少しだけ開けた状態で固定できる窓用補助錠を利用するのもおすすめです。ホームセンターなどで購入できます。

あなたの生活が丸見えになっている!?

外から部屋の窓を見ると、多くの情報が読み取れることがわかります。例えば、「電気がついていれば在宅」、「洗濯物やカーテン、窓辺の飾りものから住人が男性か女性か」、「窓の桟がずれていれば窓を開けている状態」といったことまでも…。また、夜にカーテンを開けた状態で電気をつけると、外から室内の様子が丸見えになってしまいます。

インテリアを楽しみたい気持ちもわかりますが、窓周りには明らかに女性とわかるアイテムは控えた方がいいです。また、夜電気をつけるときは厚手のカーテンを、日中もレースなどの薄手のカーテンをひいておきましょう。


執筆者プロフィール河野真希さん河野真希さん

一人暮らしアドバイザー。ウェブや雑誌など各種メディアで、料理や家事、インテリアなど、気持ちのいい暮らしを目指すライフスタイルを提案。著書に『ひとり暮らしの季節ごよみ』(祥伝社)、監修本に『頑張らなくても素敵に暮らせる「夜だけ家事」で快適シンプル生活(双葉社)』『はじめよう!気持ちのいい暮らし(PHP研究所)』などがある。河野真希オフィシャルサイト(http://kawano-maki.net/)



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