ゲッティ イメージズは4日、ICOオフィシャルフォトエージェンシーとして写真撮影や配信を行う、2012年ロンドンオリンピックに関する戦略を公表した。

同社は、1968年のグルノーブルオリンピック以来、オフィシャルフォトエージェンシーとして計23回のオリンピックを撮影してきた経歴を持つ。2012年ロンドンオリンピックでは、同社最多人数である100名以上を派遣して100万枚以上の写真を撮影する予定。

また、新たな取り組みとして同社は、ロンドンオリンピックのためにキヤノンと協力して遠隔操作可能なロボットカメラを開発。同カメラは、主に水中や競技場の天井に設置され、これまでの方法では困難だった場所やアングルからの撮影を可能としている。なお、スポーツ専門のフォトグラファーがパソコンによる撮影テストを実施した上でアングルの固定をするため、フォトグラファーのセンスがロボットカメラでも再現されるという。

オリンピックの報道用写真としては初となる3D撮影も実施する。撮影された写真は、通信社、TV局、ウェブサイトに配信されるほか、企業のデジタルサイネージ用広告としても活用する予定。同社が提供する3D動画 / 画像は、専用メガネの必要の有無に関わらず、デバイスに応じて対応が可能とのこと。

撮影された写真は、同社のウェブサイト、FTP、フィード、API等を通じて、最短180秒で世界中に配信予定。同社がカバーする範囲は、建築初期段階から本番当日までの会場となる建物、ロンドンにまつわる音楽やお薦めスポット、ロンドンオリンピックの全予選、アスリートのオフィシャルショットなどとなっている。