ブラザー工業およびブラザー販売は4日、ビジネス向けのA4レーザー複合機として「MFC-8950DW」など2モデル、A4レーザープリンタ「HL6180DW」など3モデルの合計5モデルを発表した。9月中旬より発売し、価格はオープン、店頭予想価格は28,000円より。

今回発表されたのは、ビジネス向けプリンタ/複合機のブランド「JUSTIO(ジャスティオ)」、および「JUSTIO PRO」に属する複合機とプリンタの5モデル。半導体レーザー+乾式電子写真方式を採用し、自動両面プリントが可能。複合機は1度の搬送で両面スキャンが可能な自動両面スキャンに対応する。印字速度は38~40枚/分。

用紙にトナーを付着させる定着機を、瞬時に加熱する新方式に変更。スリープ状態からのリカバリータイムが約4秒、待機時の消費電力が約4.6Wと、時間と電力の節約に貢献するとしている。トナーカートリッジとドラムユニットは別々に交換できる分離型を採用。ランニングコストは2円/枚で、耐久枚数も30万枚と向上している。

A4モノクロレーザー複合機

「MFC-8950DW」

「MFC-8520DN」

JUSTIO PROブランドの「MFC-8950DW」は、印刷速度が最大40枚/分となる複合機。自動両面プリントと両面スキャンに対応し、500枚の用紙をセットできる大容量給紙トレイを搭載。ADFには用紙を50枚までセット可能。操作は5型タッチパネル液晶から行える。コピー/FAX機能も搭載。印刷解像度は1,200dpi×1,200dpi、ファーストプリントアウトタイムは8.5秒以下。

スキャナ部の主な仕様は、センサーがCIS×2基を搭載、光学解像度が1,200×2,400dpi、スキャン可能な原稿サイズは幅216mmまで、読み取り階調は入力48bit/出力24bit。スキャン速度は片面1枚あたりでモノクロ1.79秒、カラー2.68秒。

インタフェースはUSB 2.0、無線/有線LAN。本体サイズはW491×D415×H477mm、重量は約17.7kg。対応OSはWindows XP/Vista/7、Windows Server 2003/2008/2008 R2、Mac OS X 10.5.8~10.7。店頭予想価格は110,000円。

JUSTIOブランドの「MFC-8520DN」は、印刷速度が最大36枚/分となる。仕様や基本機能は上記「MFC-8950DW」とほぼ共通。相違点は、ADFへセットできる用紙枚数が35枚までで、給紙トレイにセットできる用紙枚数は250枚であること。そのほか、スキャナ機能のスキャン速度は、片面1枚あたりでモノクロ2.12秒、カラー3.1秒。インタフェースはUSB 2.0、有線LAN。本体サイズはW405×D415×H423mm、重量は約16kg。店頭予想価格は55,000円。

A4モノクロレーザープリンタ

「HL-6180DW」

「HL-5450DN」

「HL-5440DN」

JUSTIO PROブランドの「HL-6180DW」は、印刷速度が最大40枚/分のモノクロレーザープリンタ。自動両面プリントに対応し、500枚の用紙をセットできる大容量給紙トレイと、最大50枚給紙の多目的トレイを装備。印刷解像度は1,200dpi×1,200dpi、ファーストプリントアウトタイムは8.5秒以下。

インタフェースはUSB 2.0、IEEE802.11b/g/n対応無線LAN、Gigabit Ethernet対応有線LAN。本体サイズはW371×D384×H288mm、重量は約11.5kg。対応OSはWindows XP/Vista/7、Windows Server 2003/2008/2008 R2、Mac OS X 10.5.8~10.7。店頭予想価格は80,000円。

JUSTIOブランドの「HL-5450DN」は、印刷速度が最大38枚/分のスタンダードモデル。自動両面プリントに対応する。50枚の用紙をセットできる多目的トレイを装備し、標準記録トレイには250枚の用紙をセット可能。印刷解像度は1,200dpi×1,200dpi、ファーストプリントアウトタイムは8.5秒以下。

インタフェースはUSB 2.0、10BASE-T/100BASE-TX有線LAN、本体サイズはW371×D384×H245mm、重量は約10.5kg。対応OSはWindows XP/Vista/7、Windows Server 2003/2008/2008 R2、Mac OS X 10.5.8~10.7。店頭予想価格は34,000円。

同じくJUSTIOブランドの「HL-5440DN」は、印刷速度が最大38枚/分のエントリーモデル。インタフェースがUSB 2.0とパラレルで、重量が約10.4kgという以外は、基本仕様は上記「HL-5450DN」とほぼ同等。

アップルのAirPrintにも対応

上記の5モデルのうち、「HL-5440DN」を除く4モデルは、アップルの「AirPrint」に対応する。すでに同社のインクジェットプリンタは「AirPrint」に対応しているが(一部のモデルを除く)、レーザープリンタや複合機も対応したことで、ビジネスシーンでの利用が広がることになる。

なお、「MFC-8520DN」と「HL-5450DN」は無線LAN機能を搭載していないため、単体ではAirPrintを利用できない。イーサネットコンバータや、無線LANルータの有線LANポートに接続して使用する。