リクルートの海外旅行領域の調査・研究部門である、エイビーロード・リサーチ・センターは、海外旅行検索・比較サイト「エイビーロード」に掲載されている、海外ツアーへのeメール問合せ実績を集計。2012年夏休み期間(2012年7月14日~9月30日が含まれる旅行、集計対象期間は、どの年も1月1日~6月20日受付け分を集計)の海外旅行マーケットの動向を「2012夏休み期間海外ツアー問合せ概況」として発表した。
同調査よると、夏休み期間の海外ツアーへの問い合わせ数は、2011年比129%で、名古屋発が143%と活発。東京発の中でも、羽田出発確約ツアーに限ると前年比約157%で、問合せ数は1.5倍以上となった。
人気渡航先は、3年連続ハワイ・オアフ島がシェア8.9%で1位、2位はシェア4.8%の韓国・ソウル、3位はシェア4.0%のフランス・パリ。方面としては南北アメリカが前年比216%、ハワイ前年比142%などが平均を超える伸び率で人気だった。このアメリカの人気は、円高にも起因しているのではと、同センターでは分析している。
また、問い合わせ率では、1位が前年比372.4%でニューヨーク、2位に前年比313.2%のシンガポール、3~5位をペルーの都市が占め、なかでもマチュピチュは前年比268.0%と人気が急上昇した。
さらに、夏休みツアーの日程では2010年、2011年とも6日間が最多だったが、今年は5日間が最多となっており、平均旅行期間は5.8日で2年連続の減少となった。希望する出発日は8月11日(土)に集中。お盆時期のニーズの高さ、出足の早さが目立った。逆に、2012年はカレンダーの祝日の並びが悪く、9月の問合せは出足が遅くなりそうだと同センターでは予測している。
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