トレンド総研はこれから夏本番を迎えるにあたり、6月12日に21歳~39歳の女性有職者500名を対象にして、「夏バテ」に関する意識・実態調査を実施した。調査の結果、多くの女性たちが夏バテに対して不安を抱えていることが分かった。
まずはじめに、「これまでに夏バテをしたことがありますか?」と尋ねたところ、84%の女性が「ある」と回答。さらに、「今年、夏バテが不安ですか?」という質問には、62%が「不安である」と答えた。また、「夏バテ対策は必要なことだと思いますか?」という質問に対して、87%と約9割が「必要だと思う」と回答。しかし一方で、「今年の夏バテ対策の予定」を聞くと、「対策をする予定である・すでに対策をしている」と答えた女性は41%と半数を下回った。夏バテ対策は重要なことだと思いながらも、なかなか行動に移せていないというのが現状のようだ。
夏バテ対策にあたっては、98%とほとんどの女性が「食事に気をつけることが重要」と回答。しかし、実際の「夏の食生活」の傾向を聞くと、「冷たい食べ物を多くとりがちである」と答えた人が89%、「食生活が乱れがちになる」が71%、「食欲が低下する」が66%という結果になり、健康的な食生活がおくれていない女性たちの実態が明らかになった。
医学博士・管理栄養士の本多 京子先生 |
発汗によるビタミン不足が夏バテの一因に
夏バテをはじめとした夏の悩みの対策について、医学博士・管理栄養士である本多京子先生は、「発汗によるビタミンB群の喪失が夏バテの原因になる」とコメントしている。発汗によって失われるのは水分だけではなく、汗とともに水溶性のビタミンB1が体から排出され、だるさや疲れなどの夏バテが起こるのだという。また夏は糖分が含まれている冷たい飲みものやデザートなどをとることが多くなるため、さらにB1不足を招きがちになる。
きのこと豚肉の“ビタミンBの足し算効果”に期待
夏バテ対策として活用したいのが、身近な食材であるきのこや豚肉、そして現在注目されている「塩麹」の組み合わせだという。きのこと豚肉はビタミンB群(B1やB2、B6など)が豊富。一緒に組み合わせて摂取することで相互に働き合うため、2つを一緒に使うことでビタミンBの足し算効果も期待できる。ビタミンB群の中でも、B2やB6、ナイアシン(B3)は「美容ビタミン」とも言われ、美肌を保つ作用も期待できる。
きのこと塩麹でさらにおいしく夏バテ予防
きのこと塩麹に共通する点としては、「菌食(菌を食べる)」、うまみ成分が豊富であることが挙げられる。塩麹にはきのこにない塩分が含まれており、適量を加えることでうまみと塩気の両方を補うことができ、食欲も高める効果もある。また、きのこは低カロリーなうえ、料理のかさを増やしてくれるため、食べた後の満足感が得られやすい。食物繊維もたっぷり含まれており、食べ過ぎ防止にもなる。
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