米Adobe Systemsは6月28日(現地時間)、すでに開発終了を宣言しているAndroid版Flash Playerについて、今後の対応を発表した。まず今年8月15日をもってGoogle Play Store経由でのダウンロードは停止され、以後はすでにFlashがインストールされたデバイスのみからのアクセスに限定される。またAndroid 4.1 "Jelly Bean"については対応が行われておらず、もし4.0からのアップグレードで継続利用した場合の動作保証は行われていないという。

Adobeによれば、現在Flash Playerは2種類の提供ルートが存在し、1つめはCertifiedと呼ばれる認定パートナー経由でFlashがデバイスにプリインストールされた状態で提供される形態、もう1つがGoogle Play Store (旧Android Market)経由で直接ダウンロードしてインストールを行った場合だ。後者については認定デバイスではないため動作が保証されていないが、多くのデバイスでおおむね問題なく動作するという。Adobeでは8月15日をもってGoogle Play StoreのFlash Playerアプリの設定を変更し、新規ダウンロードができない状態となり、以後は上記2つのルートのいずれかでFlash Playerが導入されたデバイスでのみアップデートページへとアクセス可能になるという。

またAndroid 4.1 "Jelly Bean"についても触れており、Flash Player for Androidは4.0以前のデバイスを対象に開発され、すでに開発が終了していることもあり、サポート対象外になるという。そのため、もし上記の方法でFlash PlayerがインストールされたデバイスがOSをAndroid 4.0以前のバージョンからAndroid 4.1へとアップデートした場合、Flash Playerの動作は保証できないとしている。同アプリを利用しているユーザーはAndroid 4.1 "Jelly Bean"利用の際に注意されたい。

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