武田薬品工業は、5月14日~17日、25~34歳のアラサー女性500名を対象に、「肌やカラダの変化」に関する意識・実態調査を実施した。
身体の疲れや肌のシミ、シワ、ハリの変化が上位に
「アラサー(20代後半~30代前半)になってから感じるようになった肌やカラダの変化」について質問したところ、「しみへの恐怖感がでてきた」(72%)、「疲れやすくなった、疲れがとれにくくなった」(71%)、「肌のシワが気になりだした」(69%)、「肌のハリが気になりだした」(69%)など、特に肌の変化が気になる女性が多かった。
具体的な変化としては、「徹夜して起きると肌がボロボロになる(25歳)」「急激にシミが増えた(31歳)」「今までほとんど風邪をひかなかったのに、年に何回も風邪をひくようになった(29歳)」などの声が挙がった。
6割近い女性が、アラサーを機にカラダのケアを始めた
「20代後半~30代前半になってから、新しく始めたことや、意識して行うようになったことはありますか?」との質問には、58%の女性が「ある」と回答。「積極的にウオーキングをするようになった(26歳)」「朝と夜で別々の化粧水を使うようになった(34歳)」「エステに通い始めた(30歳)」「栄養サプリメントを摂取しはじめた(32歳)」などが具体例として挙がった。
栄養サプリメントなどに関して、「現在、美容や健康のために意識して取っている成分はありますか?」と質問したところ、69%が「ある」と回答。具体的にどのような成分を摂取しているかを聞くと、「ビタミンC」(45%)がもっとも多く、以下「食物繊維」(24%)、「コラーゲン」(21%)、「乳酸菌」(19%)、「鉄」(18%)と続いた。
意外に知られていないビタミンCの効果と特徴
摂取成分の中でもっとも多かった「ビタミンC」について、知っている効果と特徴を聞いたところ、「風邪等で体力が低下しているときに必要」という項目については88%が、「シミ・そばかすを緩和する」については82%が、「肉体疲労時の疲労回復に有効」については71%が、それぞれ「知っている」と回答した。
しかし一方で、「鉄の吸収に必要」「鼻血や歯ぐきなどからの出血を改善する」について知っていると答えた人は24%に止まった。他に、「ストレスがかかると、体内のビタミンCは失われる」(39%)、「体内でコラーゲンを作り出すのに必要」(35%)などが、女性たちに比較的知られていない効果だった。
ビタミンC研究の世界的権威として知られる、佐賀大学名誉教授の村田晃氏によると、体内のビタミンCは、加齢によって次第に減っていくという。さらに、人間はビタミンCを体内で作れず、摂取しても貯蓄しておけないうえに、ストレスを感じている人やタバコを吸う人はビタミンCの消費が増える。
また、肌にハリやツヤを与える「コラーゲン」については、摂取してもそのままの形では身体に吸収されず、ビタミンCの手助けが必要不可欠だという。
ビタミンCの摂取方法についても理解が必要。同じビタミンCでも「医薬品」と「サプリメント」では違いがある。「医薬品」は、特定の症状に対する効能・効果が認められ、薬事法で承認を受けているもので、品質などについて厚生労働省などの機関の厳しい審査に合格している。一方「サプリメント」は、栄養バランスの偏りを補助する目的の「食品」であるため、効能・効果をうたうことができない。両者をうまく使い分けることが重要になりそうだ。
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