カカクコムはこのほど、「価格.com」に蓄積されるアクセスデータや価格情報などを集計・分析したレポートを発表。同サイトのここ2年間のアクセス状況を見ながら、昨年の液晶テレビに代わる新たなヒット製品がなかなか見いだしづらい、夏のボーナス商戦における今期のヒット製品を予測した。
パソコンカテゴリ編においては、新型CPUの登場で堅調に推移しそうなノートパソコンに注目。最新モデルと今年2月くらいに発売された型落ちモデルの両方が人気となるため、活気づきつつあるという。また、タブレット端末はデスクトップPCを超えそうな勢い。人気をけん引するのはアップルの「iPad」であるが、対抗馬となる「Androidタブレット」も相当な人気を集めているとのこと。
家電カテゴリ編は、五輪イヤーでも液晶テレビやブルーレイのニーズは上がらず、エアコン、高級扇風機に人気が集中。液晶テレビについては、昨年までの「とにかく買い換え」ではなく、「しっかり比べて購入する」という流れに戻り、比較的上級モデルの注目度が高くなっている。しかし、かつてのような勢いはみられないという。
一方、アクセスを上げているのが「エアコン」カテゴリと、「扇風機・サーキュレーター」カテゴリだ。エアコンに関しては液晶テレビを超えるほどのカテゴリに成長。また、扇風機・サーキュレーターに関しても「節電ブーム」によってその良さが見直されており、今年も引き続き注目のカテゴリとなっているとのこと。
カメラカテゴリ編では、魅力的な高級モデルの登場でデジタル一眼カメラが好調。ニコンの「D800」は27万円前後、キヤノンの「EOS 5D MarkIII」は30万円前後で価格をキープし、人気状態を裏付けているという。また、コンパクトデジカメは、高級モデルを除けば厳しい状況にあるとのこと。
同社では、昨年までの、液晶テレビほどのけん引商材はないものの、いくつかのカテゴリではヒット性のある製品も出てきており、こうした製品を中心に夏のボーナス商戦も推移していくことだろうと分析している。
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