AppleのMacBookをタブレット型のタッチ端末にした「Modbook」の最新版、「Modbook Pro」の提供が発表された。MacBookに改造を施したものを新製品として、あるいはすでにユーザーが所有しているマシンをキットによって改造した形で提供されるModbookだが、今回発表されたModobook Proでは13.3インチの筐体にCore i7/i5の最新プロセッサをサポートし、USB 3.0やThundeboltポートも搭載する。価格は未定で、2012年秋よりの提供を予定している。

Modbook Pro

ModbookはタッチスクリーンにWacomのディジタイザを採用し、512段階の感圧センサーで快適なペン入力やドローイングが行える機構を備える。2007年に初めてプロトタイプが発表されて大きな話題を呼び、日本でも代理店パートナー経由での展開が行われるなど、比較的広く認知されているといえる。

2007年のMacworldに展示された「Modbook」。価格は2,279ドルから。ちなみに2007年のMacworldといえば、まさに初代iPhoneが発表された場であり、iPadはまだ影も形もない

もともとはAxiotronによって13.3インチMacBook向けの改造キットとして提供が開始されていたModbookだが、15インチMacBook Proをベースとした「Modbook Pro」を発表した後、Axiotronは2011年にビジネスを停止している。この事業は後にAxiotronの元従業員らによって引き継がれ、Modbook Inc.という新会社によって陽の目を見ることになった。当時、Axiotronから発表された「Modbook Pro」は15インチ筐体をベースとしているが、今回発表された「Modbook Pro」はその13インチモデルにあたる。

2009年のMacworldで発表された15インチMacBook Proベースの「Modbook Pro」。予定価格は4,999ドルからとされていた。そしてこの翌年、iPadが発表・発売されることになる

今回発表された「Modobook Pro」は13インチMacBook Proベース

この13インチ「Modbook Pro」は、MacBook Proの新筐体をベースとしたこともあり、1,280×800ピクセルという画面サイズは一緒ながら、Intel HD Graphics 4000に対応したCore i5 2.5GHzまたはCore i7 2.9GHz、最大16GBのメモリ、SuperDrive、IEEE 802.11n/Bluetooth 4.0への対応に加え、ギガビットイーサネット、FireWire 800、USB 3.0、Thunderbolt、SDXCのポート/スロットをそれぞれ1基ずつ備えることになった。対応OSはOS X Lionで、Mountain Lionへのアップグレードも可能。Boot Campを用いてWindowsとのデュアルブートも可能だ。

具体的な提供時期、価格、販売パートナーについては後ほど発表が行われるとModbookでは説明している。