俳優の内野聖陽、女優の松下由樹らが6月30日、東京・丸の内TOEIで行われた映画『臨場 劇場版』の初日舞台あいさつに出席した。
左から、橋本一監督、渡辺大、松下由樹、内野聖陽、高嶋政伸、平山浩行 拡大画像を見る |
映画『臨場 劇場版』は、横山秀夫の同名小説が原作の検視官・倉石義男の活躍を描いた物語で、2009年と2010年に放送されたテレビドラマ(テレビ朝日系)の劇場版。2年前に起きた無差別通り魔事件で、犯人を無罪に導いた弁護士と医師が相次いで殺害される。警視庁と神奈川県警は事件の遺族に疑いを向けた捜査を始めるが、検視官の倉石(内野)は、犯人は別にいると考えて独自の捜査を始める――というストーリーで、映画は全国公開中。 舞台あいさつには、内野、松下のほか、渡辺大、平山浩行、高嶋政伸のキャスト陣と橋本一監督が出席し、同作への想いを綴った自筆の書を披露。舞台上で"まなざし"と書をしたためた内野は「普通のお仕事以上に、ものすごい入れ込みようで作ってきた。キャストや警察関係の方との良い出会いで、倉石というキャラクターが出来上がったと思う」と感慨深げに語り、「自分の中では、やれるだけやったかな。根こそぎ拾う男のスピリットは、とても大事にしてる。いつの間にか、役者としての信条にもなってます」と、倉石の口癖"拾えるものは、根こそぎ拾ってやれ"に感銘を受けた様子。鑑識課倉石班の一員・小坂留美を演じた松下も「犯人を"拾う"だけじゃなく、心も"拾う"、そんな作品です」と同作をアピールした。
また、捜査一課刑事・一ノ瀬和之役の渡辺は、内野との掛け合いはアドリブが多かったことを明かし「アドリブは怖かったけど、勉強になった。一ノ瀬は倉石の背中を見て育ったし、渡辺大も内野さんの背中を見て育ちました」と内野に尊敬の念。倉石と対立する捜査一課管理官・立原真澄役の高嶋は「(撮影は)戦場に行くような感覚でしたね。うっちー(内野)の役への入れ込みようが半端なくて、本当の喧嘩みたいになってました」と明かすと、内野は「この人ひどいんですよ! リハーサルでやってないのに、本番でいきなり机をバンッて叩いたりして……」と高嶋にドッキリを仕掛けられたことを暴露。高嶋は「びっくりさせるのが、大好きなんです」と満面の笑みを浮かべていた。